今年も、中国当局にとって最もセンシティブ(敏感)な日「6月4日」が近づいてきた。それに伴い、各地の公安部隊は本格的な「安定維持」をはじめているが、今年は例年と少し「事情」が違うようだ。
今年は、普段から当局に目を付けられている人権活動家や反体制派といった当局にとってやっかいな「監視対象」への扱いにも変化が見られる。
これまで敏感日が近づくと、北京などの敏感な地点から彼らを遠ざけるために「被旅行」、つまり他の場所へ旅行を強制し、こうした場合の交通費など経費は政府持ちだった。
しかし、地方政府が深刻な財政難に陥っているため、過去のように「監視対象」を旅行させる余力がもはや残っていないようだ。
著名な人権弁護士である浦志強氏や反体制派アーティスト季風氏ら一部の「重点監視対象」は「被旅行」を強制されているが、「今年は例年のように『被旅行』ではなく、その代わり、自宅軟禁」という監視対象も多いことがわかった。
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