Faith Hung Emily Chan
[台北 20日 ロイター] – 台湾経済部が20日発表した10月の輸出受注は前年比4.6%減の528億7000万ドルと、14カ月連続のマイナスだったが、中国の需要が上向いたため減少率は過去1年で最小だった。11月には増加に転じる可能性があるという。
予想通りの内容となり、減少ペースは9月の15.6%から大幅に鈍化した。
経済部は11月の輸出受注が1.7─5.7%拡大するとの見通しを示したが、12月については依然不透明だとした。
輸出受注は欧米市場の年末商戦に助けられるとしながらも、ウクライナとイスラエルを巡る戦争、インフレ、金利上昇が「世界貿易の成長の勢いを阻害する可能性がある」と指摘した。
10月の受注を品目別に見ると、電気通信製品が5.2%減、電子製品が0.3%減となった。
国・地域別では、中国が1.2%増加し、前月の1.6%減からプラスに転換。米国は1.4%減と、前月の16.1%減から改善した。
一方、欧州からの受注は45.8%減と、9月の46.5%減からそれほど改善しなかった。
日本からの受注は17.6%減と、9月の24.7%減からマイナス幅が縮小した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。