韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が南北首脳会談の実現について、米朝対話と同時に進める必要があるとのスタンスを改めて強調した。
文大統領は17日、平昌・冬季五輪プレスセンターでの記者会見で、南北首脳会談の実現可能性について「まだ時期尚早」と述べながらも、北朝鮮の五輪参加などに関連した南北との交流が、「米国と北朝鮮との非核化に向けた対話につながるだろう」との見方を示した。
また、北朝鮮の核・ミサイル問題における「実のある」南北会談の必要性を説いた。
文大統領の「時期尚早」発言について、韓国大統領府関係者と専門家らは、米国主導の対北朝鮮制裁が歴代で最も厳しいものになっている今、米朝関係の改善が必要な「南北会談のための条件」との意見を一致させた。
韓国・朝鮮日報は19日の社説を通じ、今回の発言が「過去の『とにかく南北首脳会談』を主張した人たちとは明らかに異なる慎重な姿勢」だと異例の好評価を示し、「米韓の協力と強力な国連制裁は、南北対話と首脳会談を正しい方向に導く二つの軸」と、北朝鮮の核・ミサイル問題の解決が最終目標であることを明らかにした。
トランプ米大統領の長女で大統領補佐官を務めるイヴァンカ・トランプ氏は米国政府代表団の団長として、25日の五輪閉幕式に出席する予定だ。イヴァンカ氏が朝鮮半島をめぐる現在の状況を左右する「トランプ氏からのメッセージ」を携えて訪韓するとの推測もある。
(翻訳編集・齊潤)
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