【大紀元日本3月31日】中国空軍の申進科報道官は30日、西太平洋上空で初めて軍事演習を行ったと発表した。空軍機が台湾とフィリピンの間にあるバシー海峡から西太平洋に入って遠洋訓練を行った後、当日に帰還したという。中国国営新華社通信などが報じた。
申報道官はまた、「遠海訓練は大国の空軍が一般的に行っている」と述べ、「国際法に合致している。特定の国家や目標を対象にはしておらず、いかなる国家や地域への脅威にもならない」と強調している。空軍機の数や演習内容など、具体的なことは明らかにしていない。
中国海軍は昨年12月、西太平洋の沖ノ島海域で北海、東海、南海の3艦隊が参加する軍事演習を実施し、「中国海軍史上、第一列島線外で最大規模」と称した。
中国は海軍だけでなく空軍力の活動範囲を広げており、今後西太平洋での遠洋訓練が常態化する可能性も出ている。
一方、こうした動きは挑発的で台湾やフィリピンなどの近隣諸国の警戒や抗議を招き、地域の緊張を高める可能性があると、30日付ロイター通信が報じた。
(翻訳編集・王君宜)
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