ロシア軍幹部 中国で秘密訓練か 放射線・化学・生物防護も

2026/07/02
更新: 2026/07/02

ロイター通信は7月1日、ヨーロッパ当局者2人の話と関連文書に基づき、ロシア軍と中国共産党(中高)の将官少なくとも4人が、ロシア軍要員を対象とする中国での秘密訓練に直接関与していたと報じた。訓練には、放射線・化学・生物防護に関する3週間の課程も含まれていたという。

ロイターによると、ロシアの機密文書には、アンドレイ・ベロウソフ国防相が2025年8月に出した内部命令への言及があった。この命令は、ロシア軍高官が同年、中国で秘密軍事訓練を受ける計画を承認する内容だった。

文書によれば、ベロウソフ氏の決定に基づき、ロシア軍の代表団が中国を訪問し、中共軍の施設で行われた訓練演習に参加した。

同じ報告書には、11月に北京の軍事施設で行われた3週間の放射性物質、化学、生物防護に関する課程の詳細も記されていた。

この報告書と別の報告書には、ロシア軍兵士が中共の教官から指導を受ける様子や、原子炉の模型を見学する様子、化学偵察や放射線偵察、通風設備を汚染から守る方法などを学ぶ様子を写した写真も含まれていたという。

ヨーロッパの当局者2人は、ロシアと中共の高官級の軍関係者がウクライナ戦争に関連する訓練に関与していたことは、両国がこうした協力を重視していることを示していると指摘した。

当局者の一人は、放射性物質、生物、化学戦に関する訓練は、各国の軍にとって極めて機微な内容だと述べた。

ロシア国防省と中共国防省はいずれも、ロイターのコメント要請に応じなかった。

中共外務省は声明で、「関連する非難にはまったく根拠がない」と反論した。

ロシア大統領府はコメントを拒否し、西側が発信する「偽情報」に不満を示した。

EU上級代表、訓練実施を確認

ロイターは6月、ヨーロッパの情報機関と軍事文書を引用し、中共が2025年11月に約200人のロシア軍関係者を訓練し、その一部が後にウクライナ戦争に参加したと報じていた。

EUの外交・安全保障政策を担当するカヤ・カラス上級代表は6月15日、公式ルートを通じて、この訓練が実施されたことを確認したと述べた。そのうえで、現在その影響を評価していると明らかにした。

情報の機密性を理由に匿名を条件に話したヨーロッパ当局者2人によれば、今回の訓練協定に署名したのは、ロシア側がルスタム・フサイノフ少将、中国側が孫大運大校だった。

ロイターによると、ロシア軍の文書の一つには、すべての課程の参加者名簿が記載されていた。名簿には高級将校も含まれ、各参加者の階級、生年月日、所属部隊、機密取扱資格の水準が示されていたという。

ロイターが確認した名簿と別の軍事文書によれば、ロシア代表団を率いたのはロシア陸軍副総司令官のルスタム・ムラドフ上級大将だった。また、中共の放射化学・生物防護軍事学院の院長、李金孫少将が、課程の一つの開講式に出席していた。

名簿によると、ロシア陸軍のビタリー・ゲラシモフ少将は、安徽省蚌埠で行われた課程に参加していた。

林燕