日本保守党の北村晴男参院議員が11月25日、自身のX(旧ツイッター)で、中国共産党高官の挑戦的な投稿に「軍事独裁国家としての本性を現してくれて有難う!!」と皮肉交じりに批判した。
中国の呉江浩駐日大使は、王毅外相のコメントを投稿した。王は、「日本の右翼勢力による歴史の逆行を絶対に許さず」と強調し、外部勢力による台湾問題への関与や日本の軍国主義復活を「決して許さない」などと語ったとされ、中共の強硬姿勢を反映した内容となっている。
これに対し、北村氏は、呉の投稿を引用するかたちで「軍事独裁国家としての本性を現してくれて有難う!!」と述べ、「これでチャイナリスクを世界に説明する必要が無くなりました」と投稿。戦狼外交の文句を皮肉交じりに痛烈に批判した。
SNS上では、北村氏の投稿に賛同する意見や中国共産党(中共)を批判する声が相次いでいる。
共産党は「人間性に反する」大紀元社説
中国共産党の「本性」については、2004年に大紀元が発表した社説シリーズ『九評共産党(共産党についての九つの論評)』で明晰に述べている。
『九評共産党』では、豊富な歴史資料・文献から共産党の起源や中国共産党の歴史などを徹底的に分析しているほか、共産党の統治論理、邪教との類似性についても解析している。
中国の政治評論は個別の事件・政策批判が多い中、同書は「党という存在そのものの本質は何か」に焦点を当てて、政治・歴史・宗教・哲学を横断的に体系化した総評となっている。
『九評共産党』では、中国共産党の歴史を、中国本土の党史教育が描くような自己正当化の歴史とは異なり、暴力と抑圧を通じて権力を獲得・維持してきた「殺人の歴史」だと位置づけている。
また、共産党が歴史を通じて引き起こした戦争、飢饉、大粛清、文化や伝統文化の破壊について偶発的な事件・失敗ではなく、人間の善性や普遍的な道徳に反する同党の本質に起因すると断じている。
『九評共産党』は現在33言語に翻訳され、今年で出版してから21周年を迎えた。中国本土では禁書扱いとなっている。
2005年8月には、アジア系アメリカ人ジャーナリスト協会(AAJA)が開催した全国コンベンションで報道部門のトップ賞に『九評共産党』が選出された。
台湾の元総統・李登輝氏やウクライナ初代大統領をはじめとする各界の著名人も絶賛している。
李登輝氏は、「この本には、中共の問題が明確に述べられている。こうしたことが知られたことで、非常に多くの人が共産党を脱党するという事態が起きたのだ。脱党せずにはいられないのである」と述べ、中共の本質を見定めるには『九評共産党』を読むべきだと語った。

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