[ジュネーブ 21日 ロイター] – 国際移住機関(IOM)は21日、ウクライナの住民のうち、紛争による直接的な影響で避難した人数が約650万人に上ると発表した。
IOMが3月9─16日に調査を実施した。ロシアがウクライナに侵攻した2月24日以降に国境を超えて避難した人数は330万人以上という。
アントニオ・ビトリーノ事務局長は「紛争に伴う人的被害と強制的な避難の規模は最悪シナリオの見通しをはるかに超えている」と指摘。IOMは数千人に食料や毛布などの物資を提供したが、深刻な被害を受けている地域の人々にはなお支援が行き届いていないとした。
IOMによると、避難者の多くは妊婦や高齢者、慢性疾患を持つ患者など脆弱な人々という。IOMは敵対行為の停止と民間人を戦闘地域から安全に退避させる「人道回廊」の設置を改めて求めた。
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