貴州大規模抗議事件:逮捕者300人超えか

2008/07/02
更新: 2008/07/02

【大紀元日本7月2日】中国貴州省の瓮(ウォン)安県で先月28日に発生した大規模抗議事件に、新たな展開があった。現地に駐屯する武装警察は2千人に増員され、事件の様子を撮影したビデオ映像を元に、抗議に参加した市民を次々に逮捕している。香港の人権団体「中国人権民主運動信息中心」は、現地からの情報として、6月30日正午12時までに、300人以上が身柄を拘束されたことを明らかにした。一部の逮捕者は、都匀と福泉の看守所に移送されているという。

6月30日午前、地元テレビ局「瓮安県電視台」は、公安局からの自首を命じる通達を報道し、専用の電話とEメールを公表、事件に関わった人物を告発するよう呼びかけている。

抗議の発端は、6月21日に現地の女子中学生(15)が強姦の上、殺害された事件。公安当局は、高官幹部の親族である同事件の容疑者を庇うために、女子中学生を自殺と断定、容疑者は無罪となり釈放された。それに反発し、捜査を求めた女子中学生の親族も当局に殺された。当局の対応に憤慨した中学生を含む市民約数万人が、県政府と警察本部などを占拠し、建物や警察車両に放火するなど大規模な暴動に発展した。

(翻訳・叶子)