【大紀元日本5月11日】私は中国政府機構の幹部である。
中国共産党の官界に長年いて、その汚さをとっくに認識している。中共の官界では、潔白を保てる人はだれひとりとしていない。だれもが汚職し、腐敗に浸っているから、もしあなたは「蓮のように泥の中にいながらも染まらない」ようにしようとすれば、異端児として仲間はずれにされるか、排除されるかがおちである。従って生存のために自分の位置を確保するには、自発的に自分でほかの人と同じく「汚く」ならなければならないのである。他人はあなたが彼らと同じ「汚い」と感じさせてはじめて安全が確保できるのである。
私はこの政権によりもたらされた多大な利益を享受しているが、同時にこの党をとっくに見抜いていた。実は多くの人は私と同様、「党員の身分」で利益を多く得る人であればあるほど、共産党のことをよりはっきりわかっているのである。それは国内で「お茶を濁しながら」よい生活をしている人は逆にこの国を早く離れたい所以である。たとえお金をたやすく得られる現在のポジションをすぐには離したくない人でも、妻子や愛人を先に国外に行かせて待機させ、大金が入ると国外に行って人生の後半を楽しむことを考える。なぜなら、このような体制の繁栄はバブルのようなものであり、一瞬にして崩壊するかもしれないからである。国内各種の社会矛盾は伏流が湧くがごとくますます激しくなり、少数の者はケーキの大半を占有しているが、中下層の民衆は残りのばらばらなかすを食べることしかできないのである。
今、共産党は数百万の軍隊や武装警察、公安を利用して高圧的に統治を行っており、表面上一枚岩のようだが、実はすでに政権交代を免れない運命にある。「人心を得る者は天下を得、人心を失う者は天下を失う」という諺がある。共産党は初めからうそを使って人心をだまし政権を奪い取ったが、今すでに人心を失っているから、崩壊するのも時間の問題だろう。
共産党が滅びる各種予言をよく耳にするが、これに関して私は信じて疑わない。
共産党のことをあまりにも知っているため、脱党支援センターに脱党を勧められた時、私は迷わずに同意した、これも天意に順応した行動だろうか。
「共産党隊列」中にいる私と同じ「腐敗同僚」たちに忠告しておきたい。偽名でもいいから脱党してはどうかと。脱党支援センターの人は「脱党は平安をもたらす」とか、「神が清算するから、共産党は必ず滅びる」とか言っている。私は半信半疑だが、将来共産党が本当に崩壊する時スケープゴートにならないためにも信じることにした。「我が党」の歴史をよく知っている人であれば、共産党と行動を共にしたら、ろくな結末がないことを知っているはずだ。文化大革命の時の紅衛兵や「四人組」も、敵対者を一掃するために毛沢東に利用されただけであり、利用が終わったら彼らもやられる番になるのである。一人の毛沢東のために、どれだけの人がやられたかをみてごらん!ナンバー2の劉少奇でさえやられて犬のように死んだのである。更に胡耀邦、趙紫陽などなど。だからやはり自分のために退却路を一つ残すのは賢明だ。将来、共産党が裁かれるとき、私は最初に演台に跳び上がるよ、ハッハッ!
脱党支援センターは私を一匹の「大魚」(訳者注:官職が高い)ととらえ、どうしても私に多く書くよう求めた。恥ずかしながら、これだけ長年、大きい会議であれ小さい会議であれ、壇上で数百人に対して話をすることも数え切れないほどあったが、大多数の発言原稿はすべて秘書が書いたものである。でも今回のものは絶対に秘書に書かせられない。
本人にはそんなに高い理論レベルがなく、『九評共産党』というあれほど如実なものは書けない。あの本の作者は誰だかが分からないが、レベルはすごすぎて、私はただ感服するのみだ。これまでもっぱら私のために文章を書く秘書を数人使ったが、その中で一番レベルの高い人でも比べらものにはならないであろう。あの本はまるで共産党の五臓六腑、祖先三代までもすべてつかみ出して世の人の前にさらけ出したようだ!もしすべての中国人があの本を読んだなら、共産党はすぐに崩壊するに違いないと断言する。
2007-05-01
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