中国共産党とその関連組織から脱退した中国人は、3日までに4億人を超えた。中国最大の「草の根運動」を支持するブライアン・フィッツパトリック米下院議員は、同党の主張とは裏腹に、中国国民の心が離れていることを示していると指摘する。一党独裁体制から解放された中国人を「中国共産党と決して混同してはならない」と述べた。
フィッツパトリック氏は、攻撃的な姿勢を強める中国共産党を非難し「国家安全保障と経済的な脅威に米国は直面している」と指摘。「しかし、中国国民と共産党を決して混同してはならない。これはまさに党のプロパガンダだ」と大紀元の取材に答えた。
フィッツパトリック氏は、中国共産党の深刻な人権侵害を非難する決議案を提出するなど、対中強硬姿勢を貫いてきた議員の一人。欺瞞や暴力にまみれる政権下で「自由な未来を追求する多くの中国人を支持する」と付け加えた。
大紀元は2004年、中国共産党の暴力と欺瞞の歴史を論じた『共産党についての九つの論評(九評共産党)』を発表。中国内外で中国共産党とその関連組織(中国共産党、共青団、少先隊)から脱退する運動の発端となった。
約18年続く「脱党」運動を受け、バージニア元州知事ジョージ・アレン氏も大紀元にコメントを寄せた。自由や幸福といった基本的権利への追求は「世界中の人々に勇気を与える」と支持を表明した。「横柄で権威主義的な命令や政府に従うのではなく、自由のためにこれらの原則を守るべきだ」と述べた。
中国共産党は政権発足以来、大規模な土地改革運動や三反五反運動、文化大革命などを通して多くの国民を死に追いやってきた。さらにはウイグル人・チベット人への虐殺や、法輪功学習者から生きたまま臓器を摘出するという前代未聞の悪行を続けている。
全世界脱党支援センターの易蓉氏は3日に行った演説で、最も強力な共産主義国であったソ連が1991年に一夜にして崩壊したことを例に挙げ「中国共産党の崩壊はいつ起きてもおかしくない」と述べた。
(翻訳編集・山中蓮夏)
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