日本の美を感じ、伝統技能を次世代へ ものづくり・匠の技の祭典2024

2024/08/03
更新: 2024/08/04

2日、「ものづくり・の技の祭典2024」が東京・有楽町の東京国際フォーラムで開幕しました。昨年は3万5千人ほどが来場した東京都主催の同イベントは、今年は4日まで3日間にわたって開催されます。

板金・折り鶴(大紀元)
熱気に包まれる会場(大紀元)
ジュエリーの技能士が金工の技を披露している(大紀元)

日本を支えてきた匠の技とものづくり技術の素晴らしさ、楽しさを発信することを目的とする同イベントは、今年で9回目を迎えます。衣、食、住、工の分野から70以上の団体が出展し、和服、三味線をはじめとした、日本を代表する伝統工芸の名工の技を、実演を見ながら、参加者自身も実際に手を動かして体験できるワークショップが充実しています。

洋裁の展示ブース(大紀元)
色鮮やかな日本伝統食(大紀元)
造園の技(大紀元)
熱気に満ちる会場(大紀元)

都の運営担当者によると、高齢化が進むものづくり業界の担い手不足を解決すべく、若い世代の関心を高めていきたいという思いから、イベント開催に至ったといいます。

和裁の展示ブース(大紀元)
江戸指物の実演(大紀元)
会場の様子(大紀元)
スイカの彫刻(大紀元)

3日間のイベントで、さまざまな分野の職人が登壇し、その卓越した技術を披露します。また、元HKT48でタレントの村重杏奈、モデルの鈴木ゆうかと、なかやまきんに君サポーターとして出演します。

ちょうど夏休みが始まるこの時期、会場には多くの親子連れ客が来場しました。

槌目リングづくりを体験している来場客(大紀元)
板金・ローズ(大紀元)
熱気に包まれる会場(大紀元)

2年連続で来場し、様々なブースでものづくり体験を満喫した小学2年生の清吾くんは、「畳作りが一番楽しかった」と語りました。お母さんも「このようなイベントを通じて、子どもに日本の伝統文化に興味を持ってほしい」と感じているそうです。

八王子地方の伝統的な絹織物「多摩織」を体験をしたある親子客は、「子供に日本の素晴らしい伝統文化に触れてほしい」との想いから、今回のイベントの他にも、夏休みを利用して歌舞伎や能の鑑賞にも出かけているといいます。「日本の素晴らしいものを外国人に伝えられる子に育ってほしい」と語りました。

多摩織を体験する来場客(大紀元)
七島蘭のブース(大紀元)
お神輿(大紀元)

「今後の進学や就職を考える際に、若い頃に体験したものづくりの楽しさを思い出し、それが仕事につながる可能性を考えてもらいたい」と運営担当者は期待を込めて語りました。ものづくりの分野で働く人々がいることを知り、その分野でのキャリアを選ぶ一助となればと考えているそうです。

この夏、日本の美を再発見し、次世代に受け継ぐ伝統の火を絶やさないよう、ぜひ足を運んでみてください。

大紀元の取材を受ける板金の名工・大月信雄氏(大紀元)
仏壇・羅漢彫り(大紀元)
念珠(大紀元)

開催日時

2024年8月2日(金)~4日(日)
10:00~18:00

※4日は10:00~17:00

料金 入場無料 ※体験プログラムは一部有料

会場

東京国際フォーラム
ホールE(地下2階) 
ロビーギャラリー(地下1階)

お問合わせ

ものづくり・匠の技の祭典 2024制作事務局
TEL:03-6427-5666(平日10:00~18:00)
E-mail:info@monozukuri-takumi-expo.tokyo
https://www.monozukuri-takumi-expo.tokyo/
 

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。