再送-ロシア、日本海の合同訓練中に米軍駆逐艦に警告 米国は否定

2021/10/16
更新: 2021/10/16

[モスクワ 15日 ロイター] – ロシアは、15日に日本海で実施した中国との合同海軍訓練中に、ロシアが領海と見なす海域に入ろうとした米海軍駆逐艦を追い払ったと発表した。ただ米政府は事実でないとしている。

米軍によると、誘導ミサイル駆逐艦「チェイフィー」が日本海の国際水域で定期的な活動を行なっていたところ、ロシアの駆逐艦が60メートルの距離に接近した。危険な状態にはなかったとしており、声明で「ロシア国防省が発表した2隻の軍艦の間のやりとりは事実ではない」とした。

これに先立ちロシア国防省は、ロシアの対潜艦「アドミラル・トリブツ」がチェイフィーに対し「砲撃演習のために航行が禁止されている海域にいる」と無線で警告したと発表。これに対しチェイフィーは進路を変更せず、旋回も速度変更もできないことを示すヘリコプターの出発準備を示す旗を甲板から掲げたとしている。

ロシア国防省によると、2隻の距離が60メートルに迫ったときにチェイフィーは進路を変えた。

ロシア通信(RIA)は、ロシア国防省は米軍特使を呼んで抗議したと報じている。

ロシアは6月、黒海のクリミア半島沖で「領海侵犯」した英駆逐艦を追い払う目的で警告のための砲撃と爆撃を行ったと発表。ロシアが自国の領海と見なす海域から北大西洋条約機構(NATO)加盟国の軍艦を追い払うのは過去4カ月で2回目になる。

この記事で述べられている見解は著者の意見であり、必ずしも大紀元の見解を反映するものではありません。
Reuters