新型コロナウイルスの影響で渡航制限があるなか、続く館山と台湾の交流

2020/09/16
更新: 2020/09/16

9月12(土)~9月27日(日)に“渚の駅”たてやま2階 渚のギャラリーにて、「2020千葉館山市第一回台湾学校作品展」が行われる。

この展示会は、館山市と交流のある日台文化芸術交流会が企画・調整を行い、台湾の芸術名門校である蔦松(にゃおそん)芸術高校と精忠(じんぞん)小学校に話を持ちかけ、展示会の開催へと至った。

展示されるのは、台湾の美術学生らが「館山」をテーマとして描いた水彩画をメインとし、その他にはスケッチ画や水彩風景画など、50点を超える作品を台湾から持込み、展示を行う。

学生の絵画

企画調整を図った日台文化芸術交流会の林慧諭名誉会長は、館山が台湾へ向けて積極的にインバウンドを誘致していることを知り、その後何度も館山へ足を運んでいる。また同協会の蔡欣珊会長は、館山市と交流のある日本千葉台湾商会の関係で4年前に館山を訪問し、大変良い印象を持っている。

林名誉会長と蔡会長は、海越しの富士山や夕日、館山湾など美しい風景を気に入り、また歴史ある館山城、四季折々に楽しませてくれる城山公園、館山の人々の温かい人情に魅かれ、是非芸術交流を市内で実施したいとの思いから、今回の展示会を開催することになった。

蔦松(にゃおそん)芸術高校と精忠(じんぞん)小学校はどちらも公立校であるため、経費(送料、保険料など)の捻出が難しく、今回元々館山と関係のある日本台湾商会聯合商会の陳五福総会長と日本千葉台湾商会の鍾幸昌会長から協賛をいただいた。新型コロナウイルスの影響で、予定していた両校の校長や関係者らは来館することが出来ないが、子供たちが描いた素晴らしい作品を館山まで送り、市内の台湾関係者の協力を得て、予定通り展示することになる。今回の展示を通じ、台湾で芸術を学ぶ学生らの成果をご覧いただき、活力と熱意を見て下さる方々に大いに感じてもらうことを期待している。

名称    2020千葉県館山市第一回台湾学校作品展
会場    “渚の駅”たてやま2階    渚のギャラリー
日程    令和2年9月12日(土)~27日(日)
料金    入場無料
主催    日台文化芸術交流会
後援    館山市
協賛    日本台湾商会聯合総会・日本千葉台湾商会

【補足情報】
蔦松(にゃおそん)芸術高校は、雲林県にあり、台湾の名門芸術校。美術、音楽、ダンスなどの専門の人材を育成する中高一貫校。台湾全土で展示や演出を行っており、毎回素晴らしい成果を得ている。創立10周年にちなみ、海外で展示を検討している際に、日台文化芸術交流会から今回の展示の話があり、実施することとなった。学校では美術教師が10名の生徒を指導し、学生らが自らの創造力を加え、「館山」をテーマとした作品を完成させた。南総里見八犬伝や美しい館山湾の風景、海越しに見える富士山、夕日などを素材とし、館山を良く知る方にも楽しんでもらえるよう作品を描いた。
精忠(じんぞん)小学校は、台湾南部の嘉義市にあり、全校生徒100名程度の小さい小学校。校長先生は大変教育熱心で、子供たちに国際視野を持ってもらおうと、積極的に海外との交流を図っており、今回の海外展示会に参加した。

館山の観光スポット

洲埼灯台
渚の駅たてやま 渚の博物館
城山公園・館山城
北条海岸・ダイアモンド富士