香港に連帯感 台湾、29日に応援デモ開催へ 

2019/09/11
更新: 2019/09/11

台湾青年民主協会などの市民団体は、香港の抗議活動を支援するために、9月29日に台北市で集会とデモ行進を実施すると発表した。

主催側によると、29日午後3時に立法院(国会)の近くで活動を行う予定。担当者は、集会を通じて、台湾市民が香港市民と同様に、中国当局の全体主義に対抗し、人権、自由、民主主義といった普遍的価値を守る意思を示したいとした。

香港市民はこの3カ月間、中国本土への犯罪容疑者の引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回や、行政長官を直接に選ぶ民主的な選挙などを求めた。香港政府は改正案を撤回したが、他の要求に応じていない。また香港警察当局による市民への暴力がエスカレートしていることに、市民の不満が強まっている。

主催側の担当者は「身を挺して全体主義に抵抗している香港市民を、台湾は支援しなければならない」と述べた。

集会では、台湾市民は、香港市民が主張する「5大要求は1つも欠けてはいけない」のほか、台湾と中国当局の間の「平和協議」締結への反対を訴えるという。

今年2月、総統府が発表した蔡英文総統の談話では、蔡総統は「台湾と中国当局の平和協議は、台湾の国家主権を消滅させようとする」内容だと批判した。野党国民党は、協議の調印を目指している。

(記者・徐翠玲、翻訳編集・張哲)