米ドナルド・トランプ大統領は10日、中国北京を離れベトナム入りし、中部ダナンで開幕するAPEC2017に参加する。メラニア夫人は同行せず、中国に残り、市内の動物園でパンダを鑑賞し、万里の長城を散歩する予定。大統領がツイッターで同日午前に明かした。
トランプ大統領と習近平主席は9日、北京の人民大会堂で開かれたビジネス会議に出席し、米中間で2500億ドル(約28兆4000億円)以上の商談に合意したと発表した。
ホワイトハウスによると、大統領のアジア歴訪の主題は、安全保障問題上緊急課題である北朝鮮問題と、貿易不均衡の是正。米国の貿易赤字は、中国と日本で全体6割を占める。米商務省によると、2016年対中貿易モノ貿易収支の赤字は3470億ドル(約39兆3500億円)に達した。
大統領は、赤字拡大について「中国を非難するわけではない。不公平な貿易慣行を中国に許し、巨額損失を出した歴代米大統領の無能さを批判する」「事情を知らない中国をどうして責められるのか。(知らなければ)私でさえ同じことをしただろう!」とツイートした。
また習近平氏との対談について「米中貿易と北朝鮮問題についてとても有益だった」と続けた。
AFP通信によると、370億ドル(約4兆2000億円)相当の米航空宇宙機器大手ボーイングの航空機300機購入、米アラスカ州の液化天然ガスの開発・輸出、 中国産大豆の輸入まで多岐にわたった。
ホワイトハウスによると、11月4日のハワイ州訪問も含めた12日間のアジア歴訪は「過去25年間の大統領で最長」だという。
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(編集・甲斐天海)
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