【大紀元日本10月8日】フランス民間団体、人権組織、大学教授、文化人や学者によって構成された「北京オリンピックをボイコットする連盟(COBOP)」は9月29日、駐パリ中国大使館の近くで集会を行い、中国あるいは中国共産党が支持している国で起こった虐殺を阻止するため、2008年北京五輪のボイコットを呼びかけた。
COBOPスポークスマンのファビアン・オリヤ氏(Fabien Ollier)は、北京オリンピックをボイコットする5つの理由をあげた。①中国は暴力で人民を統治し、民主がない国家であること②中国共産党が統治している中国は本質的に好戦的であることから、それを抑止しなければならない③中国で、スポーツ選手らに興奮剤を服用させている④国際オリンピック委員会は中国に主催権を与えることで、独裁政権を支持した。これはただ1936年のナチスによるベルリン五輪を繰り返したものだ⑤中国共産党は数十億ドルをかけてオリンピックを準備しているが、大部分の中国人は依然、悲惨な暮らしを送っている。
オリヤ氏は、さらに、オリンピック委員会が提唱する理想や、友情と博愛の精神を利用して、虐殺を続ける中国共産党を信用するわけにはいかないと述べ、COBOPがフランスおよび各国の文化人や学者、メディアと広く連携を図り、人々の良知を喚起し、結果に関わらず、COBOPは最後の一刻まで頑張るとの決意を宣言した。
さらに、同氏は、中国共産党政権がアジアとアフリカで暗躍していることに言及した。現在ミャンマーで発生している鎮圧事件の背景には、中国共産党の影があり、テヘランなどの大虐殺も北京の支援があった。これらの鎮圧や虐殺を根本的に解決したいなら、民主主義国家は、北京五輪を共にボイコットすることが唯一の方法であるとした。
集会に参加した「人権のために行動する協会」のマリーフラシ・ランペティ(Marie-Franoise Lamperti)氏は、記者に「私達は人権がどのような形で勝利するかわからないが、必ず最後まで努力する。今日、このように集会を開くことができたのは、すでにひとつの勝利であり、中国がオリンピックの主催権を得た際の約束を守っていない事実を私たちのこの目で確かめた」と述べた。
集会に参加したギョームさんは、北京五輪は、1936年ベルリン五輪と1980モスクワ五輪のようなものだと指摘した。さらに、国際オリンピック委員会が五輪主催権を北京のような独裁政府認めたことに不満を表し、スポーツ選手を含め、多くの人々に中国共産党の独裁を知ってほしいと述べた。
COBOPによると 10月3日、パリで開催する「マルクス国際大会」で、フランスと外国の左派と極左の人々に北京五輪をボイコットする内容のチラシを配布する予定という。
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