【大紀元日本6月28日】香港保安局が発表した数字によると、今年1月から5月まで、香港で発生した3.2万件の犯罪事件は、昨年同期比3.3%増であることが明らかになった。これらの犯罪は、主に窃盗事件であるという。
香港政府側の統計数字によると、暴力犯罪は前年同期比8.2%増で、増加率はさらに大きいという。香港1月から5月の間に起きた19件の銀行強盗事件は、昨年同期比の2倍であるという。
保安局の資料によると、刑事恐喝、殴打、窃盗および車内荒らし事件は、昨年に比較し、増加の傾向にあるとし、さらに、武装強盗事件も増え、昨年同期比50%増加したという。
李少光・保安局局長は6月24日、犯罪撲滅委員会会議に出席後、記者に対して、犯罪事件が増加しているが、香港の治安は一定に保っていることを発表した。李局長は、今年に入って、中国大陸からの旅客数は上昇しているが、旅客が香港での犯罪活動は減少したと強調した。
また、今年5月まで、香港における銀行強盗事件が171.4%まで上昇し、武装強盗事件も増えていることは、治安にとって脅威ではないかとの質問に対して、李局長は、今年は、これまでに起きた銀行強盗は、殆どが単独行動で、銀行員に対して金要求するメモを手渡すといった犯行なので、危害を与えずに事件解決ができたとし、殆どの銀行は損失がないことを強調した。李局長は、警察側はすでに10件の銀行強盗事件に関与した4人の容疑者を逮捕したと明言した。
李局長は、今年、これまで起きた19件の銀行強盗事件は、17件が1月から3月に発生し、2件は4月に発生し、5月には銀行強盗事件はなかったと発表し、同類犯罪事件は減少傾向にあることを示した。李局長は、香港当局の撲滅策略は成功であるとの見解を示した。
李局長は、統計数字によると、今年に入ってから、青少年および大陸からの旅客の犯罪は減少傾向にあるとし、香港の治安状況は良好であることの現しとし、香港は安全な都市であることをアピールした。