外務省 ロシア大使を呼び出し申し入れ 邦人拘束と中国関係者の択捉島訪問で

2026/10/15
更新: 2026/10/15

外務省の中村仁威欧州局長は10月14日、ロシアのニコライ・ノズドレフ駐日大使を外務省に呼び出し、ロシア連邦保安庁(FSB)によるサハリン州での日本人拘束と、中国黒竜江省の政府関係者らによる北方領土・択捉島への訪問について申し入れを行った。

日本人の拘束をめぐっては、速やかな情報提供や日本政府との連絡の機会の設定を要求し、択捉島への中国関係者の訪問については、日本政府との連絡の機会を速やかに設けるよう求めた。

ロシア連邦保安庁は13日、サハリン州で日本人を拘束したと発表した。これを受け、中村局長はノズドレフ大使に対し、拘束された日本人に関する情報を速やかに日本政府へ提供するよう要求した。

また、拘束された日本人に対して人道的かつ公平で偏りのない取り扱いを徹底し、日本政府との連絡や領事面談の機会を速やかに設けるよう求めた。

中村局長は、日本政府に対し現時点で何ら説明がないまま、ロシア側が日本人を拘束し、一方的に発表したことについても強く抗議した。これに対し、ノズドレフ大使は日本政府の立場をロシア本国政府に伝達する意向を示した。

一方、中村局長は、中国黒竜江省政府の高官や同省の企業関係者が北方領土の択捉島を訪問した問題についても、日本の立場から受け入れられないとしてロシア側に適切な措置を講じるよう強く求めた

ロシアのサハリン州政府は13日、中国黒竜江省の政府高官やビジネス関係者が択捉島を訪問したと発表していた。

中村局長は、北方領土は歴史的にも国際法上も日本固有の領土であるとの日本政府の立場を改めて表明。第三国の政府関係者や企業関係者が、北方領土をあたかもロシア領であるかのように扱い、立ち入りや活動を行うことは容認できないとして、ロシア側に適切な措置を講じるよう強く求めた。

面談では、ノズドレフ大使がロシア側の立場を説明したが、中村局長は日本の領土主権に関する立場に基づき反論した。

日本政府は今後も、海外で拘束された日本人の保護に万全を期すとともに、北方領土問題の解決に向けて引き続き全力で取り組む方針である。

エポックタイムズの記者。東京を拠点に活動。政治、経済、社会を担当。他メディアが報道しない重要な情報を伝えます