中国 上京して訴えた女性が帰らぬ人に

中国 陳情女性が失踪後に死亡 警察は立件せず

2026/04/15
更新: 2026/04/15

中国福建省で、政府に訴えを行うため北京へ向かった女性が失踪後に死亡していたことが分かり、家族が真相解明を求めている。警察は事件として扱わず、立件しない対応を続けており、不透明さが指摘されている。

死亡したのは福建省莆田市に住む黄清英さん(45)。家族によると、黄さんは3月30日に北京へ向かい、4月3日夕方に連絡が途絶えた。その後、4月5日未明になって地元警察から「死亡した」と突然の連絡があったという。

家族は「健康状態に問題はなかった。なぜ突然亡くなったのか全く説明がない」として、死因や経緯の説明を求めている。また、北京での出来事であるにもかかわらず、死亡の連絡が地元警察から行われた点についても、不自然だと訴えている。

さらに家族は、被害届を出そうとした際に警察から暴力を受けたと主張しており、対応への不信感を強めている。現在、家の周囲には私服の警備員が配置され、家族の動きが監視されているという。

4月8日には家族が警察署前で抗議を行ったが、大勢の警察が人の壁を作って周囲からの撮影を遮る場面も確認された。

中国では、地方で解決されない問題を中央に訴えるため北京に向かう人がおり、こうした人々は「陳情民」と呼ばれる。

一方で、陳情民の人数や動向は地方政府の評価に影響するとされ、上京した人を地元に連れ戻す対応が行われている。その過程では、強制的に連れ戻されるケースや暴力を伴う対応が各地で繰り返し報じられてきた。さらに、その中で命を落とす事例も相次いでおり、深刻な問題となっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!