中国 急拡大の裏で価格急落と過剰競争

中国の蓄電池業界で倒産相次ぐ 4年で5万社消える

2026/03/21
更新: 2026/03/21

中国で急成長してきた蓄電池業界で、企業の倒産が相次いでいる。2022~25年までの4年間で、約5万社が倒産・廃業した。

この分野は、電気自動車や太陽光発電と並ぶ成長産業として位置づけ、政府も発展を後押ししてきた。
企業の参入が急増し、市場は急拡大した。

2025年だけで10万社以上新たに設立し、不動産やアパレルなど異業種からの参入も目立っている。

こうした参入の急増で競争が激化し、供給が膨らんだことで価格が下落した。その結果、利益が出にくくなり、多くの企業が赤字に陥り、倒産や撤退が相次いでいる。

中国の主要な経済紙・上海証券報は2025年8月、蓄電池業界が近年急成長する一方で、リチウム電池の蓄電システム価格が3年で約8割下落し、「売上は増えても利益が出ない」状況に陥っていると報じた。

2025年9月には、中国の電池大手で世界最大級のメーカーである寧徳時代(CATL)の曽毓群会長が、中国の蓄電池業界が抱える「5つの構造的なリスク」を厳しく指摘した。価格競争の激化で赤字が広がる中、品質低下や安全リスク、誇大広告が横行し、技術の違いがほとんどないまま企業の参入が相次いでいると警鐘を鳴らした。

政府は競争の抑制を呼びかけているが、効果は限定的とみられている。2026年に入っても新規参入は続いており、今後も厳しい状況が続く。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!