米ホワイトハウスの報道官が「日本は、コメに700％の関税をかけている」と批判したことに対し、林官房長官は「ミニマムアクセス米は無税だ」と反論した。

林官房長官は12日、記者会見で「コメについては、国家貿易で輸入するミニマムアクセス米は、輸入差益のみで輸入をし、関税は無税とするとともに、それ以外の輸入には、1キログラムあたり341円の関税が課されている」と説明した。

日本は輸入するコメに一定の無関税枠を設けている。年間に一定量（おおよそ80万トン程度）のコメについては無関税で輸入が許可されており、それを超える量については1キログラムあたり341円の関税が課せられる。

林官房長官は「いずれにせよ、米側と意思疎通を図ってまいりたいと考えている」とも語った。

ホワイトハウスのレビット報道官は11日の会見で「日本は、コメに700％もの関税をかけている」と述べ、米国の輸出品に高い関税をかけていると批判した。発言の根拠は明らかにされていない。