中露戦闘機、昨年で日本周辺空域で活発な活動

2024/01/23
更新: 2024/01/26

1月23日に行われた記者会見で、木原稔防衛大臣は航空自衛隊による緊急発進について発表した。

航空自衛隊による緊急発進の回数について、2023年度第3四半期までに、航空自衛隊による緊急発進は555回だった。昨年度同時期の緊急発進回数(612回)と比べ、約60回減少した。

このうち、中国機に対する緊急発進回数は、392回であり、ロシア機に対する緊急発進回数は、148回だった。この期間中、中露両国の爆撃機による長距離の共同飛行を2度、6月と12月に確認するなど、日本周辺空域での中露両国の活発な活動は継続している。

2023年度第3四半期において、太平洋における空母「山東」からの約570回に及ぶ艦載戦闘機及び艦載ヘリによる発着艦、ロシア爆撃機及びロシア戦闘機による日本海の飛行が確認されるなど、中国機及びロシア機による活発な活動を示す顕著な事例が確認されたほか、10月には根室半島沖でロシア機と推定される航空機の領空侵犯も確認されている。

木原防衛大臣は引き続き警戒監視に万全を期し、厳正に対領空侵犯措置を行っていくと述べた。

その他、能登半島地震に係る災害派遣について触れ、20日から長期間の避難所生活を強いられ大きな疲労が溜まっている被災者に一時の癒しを提供できるよう、現在、自衛隊音楽隊による演奏を実施していると述べた。23日は、能登町で演奏する予定だ。

木原大臣は防衛省・自衛隊は、引き続き、被災者に寄り添った様々な活動を継続するとともに、全国各地で複合的に発生する各種事態に対しても、全力で対応していくと述べた。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。