今月8日午前7時ごろ、四川省眉山市仁寿県にある高校の運動場の地面が突然陥没した。
陥没によってできた大きな穴の下には、学校から出る汚水をためる「浄化槽」があった。その汚水のなかに生徒14人が転落した。
運動場に「大穴」その下は「汚水」
現場では、はしごなどを使った救助活動が行われ、転落した生徒全員を救出した。さいわい命に別状はなかったが、落ちた生徒がトイレのし尿をふくむ汚水まみれになったのは気の毒としか言いようがない。
同校の校長は中国メディアに対して、陥没のあった運動場は2004年から使用しているものであり、事故の原因について「地面に敷いた板が腐食やひび割れにより壊れたのだろう、という暫定的な調査の結果が出ている」と主張している。
いっぽう、ネット上では「これは間違いなく手抜き工事だ」というコメントが殺到。建築物の「おから工事」と同じく、粗悪施工を疑う声が根強い。
つまり、校長がいう「地面の板」だけの問題ではなく、学校の建設プロジェクト全体の品質に問題があった、という見方が広まっている。
「穴に転落」のリスクは街中にも
およそ1年前の昨年10月3日、重慶市綦江区の歩行者天国でも路面が突然陥没した。大きく口を開けた穴に市民8人が転落する大事故となった。
運が悪いことに、こちらの穴の下にあったのも生活排水やし尿がたまる「浄化槽」だった。
町中が騒然となり、消防隊が救助に駆け付ける事態となった。「臭くてたまらない(臭死了)」の声のなか、ともかく「穴」に落ちて汚水まみれになった市民は全員引き揚げられた。
(昨年10月3日、重慶市綦江区で路面の陥没によってできた穴に市民が落ちる事故が起きた。こちらも運悪く、穴の下は汚水がたまる「浄化槽」だった)
各地で相次ぐ、道路の陥没や崩落
道路が突然陥没し、通行人や車が一瞬にして「消える」。いや、そこにあるはずのない穴に落ちて、影も形も見えなくなる事故は、確かに多発している。
実際、中国の場合は「他国に比べても、頻度が高いのではないか」と思えてしまうほど、道路の陥没やそれにともなう転落事故は多いようだ。
そうした全ての事象を合わせると、粗悪建築である「おから工事」にも共通するような、最も根本的な要因の存在が伺われるのだ。
つまり、今の中国という国家の基盤が、まるで全く強度をもたない「おから」で出来ているように、いつ瓦解してもおかしくない危険性をはらんでいるということである。
中国に共産主義政権ができてから74年が経つ。しかしその劣化は、とくに近年急速に進んでいるといってよい。万里の長城がまことに堅牢であるのに対して、現代中国は脆弱きわまりない、言わば国全体が「おから工事」なのだ。
建築や道路などの「ものづくり」に話を戻せば、それは技術や材質などの物質的な面だけの欠陥ではない。ものを作る人間の責任感、プロとしての誇り、職人気質などの精神性が作り手の側に欠落しているため、道路は穴があくし、マンションは倒壊する。
これが国家であれば、歴史の必然として、その王朝は必ず滅ぶ。天子が徳を失えば、天がその姓を易(か)えるのが「定め」であるからだ。
「最後の時」がくる前に、なすべきこと
以下の画像は、中国で実際に起きた道路の「穴あき」や「崩壊」の一例である。
これらの光景を見ると、一つの真実が見えてくる。これらはまさに、中国共産党の中国を縮図にしたものであり、この国の近未来を予告していると言っても、あながち的外れではないことだ。つまり、中国の底が、そっくり抜け落ちるのである。
その上で補足するならば、中共とともに滅びる鬼たちが転落する「穴」は、糞尿の池よりもっと恐ろしい地獄であるだろう。
道路や運動場が突然陥没した「穴」を見て、そこに地獄の光景が見えるか否かは、その人の想像力と徳の有無にかかっている。人が汚水に落ちるような「穴」が、どこにでも突然あくのが、今の中国である。そのことの異常性に気づかないとすれば、かなりの重症と言わざるを得ない。
だからこそ、寺の仏像に跪いて「3億個の願い事」をするのも結構だが、その前に、中国人がなすべきことがある。中国共産党との間に結んでしまった物心両面の関係を完全に断ち切ること、つまり「脱党宣言」をすることだ。
すでに、全世界で4.2億人の華人がこの「脱党」を宣言した。中共の鉄鎖を断ち切る。それをしなければ、ともに「地獄の穴」に落ちる。もう残された時間はない。
(2023年6月5日昼前、重慶市の集合住宅で地盤沈下が起きた)
(2023年4月28日、江蘇省南京市の交差点で起きた路面の陥没)
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