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英国王室に中共スパイの影  英裁判所がスパイ文書公開

2025/04/07
更新: 2025/04/07

4月4日、イギリスの裁判所は、中国共産党(中共)のスパイとされる楊騰波(クリス・ヤン)に関する法的訴訟文書を公開した。この文書には、アンドルー王子の元上級顧問だったドミニク・ハンプシャー氏の証言が含まれている。

ハンプシャー氏によると、チャールズ国王はアンドルー王子と秘密裏に会談し、王子の将来について話し合った。この会談には、楊騰波が管理する中国の投資計画も含まれていた。

2024年12月、楊騰波はイギリス政府から中共のスパイと疑われ、イギリスへの入国を禁止された。楊騰波との密接な関係により、アンドルー王子は中共スパイ疑惑に巻き込まれることとなった。当時、BBCは、中共のスパイがイギリスの上院議員や著名な実業家、地域社会で影響力を持つ人物を標的にすることが多いと報じていた。また、王室メンバーが中共のターゲットになることは非常に不適切だと指摘した。

ハンプシャー氏は証言で、楊騰波が設立した「欧亜基金」に関する問題について国王と2度話し合ったことを明らかにした。この基金は24億ポンドの国際資金調達を目指していた。ハンプシャー氏は「私は公爵を傷つけるような状況には絶対にしない。むしろ、自国や陛下を傷つけることもない」と強調している。

さらに、ハンプシャー氏は2022年4月にイギリス情報機関MI5から会議に招かれた際、欧亜基金に関する懸念を示し、楊騰波がアンドルー王子に与える影響について具体的な指摘があったと述べている。

また、ハンプシャー氏は楊騰波がアンドルー王子のために習近平への個人的な手紙を起草する際に助言を行ったことも確認している。ハンプシャー氏によると、アンドルー王子は毎年習近平の誕生日に手紙を送っていたとのことだ。

2019年、アンドルー王子はアメリカの金融家で性犯罪者の故ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)との関係により厳しい批判を浴びている。同年11月には王室の職務を辞任し、その後の財務状況が疑問視されている。