「代償は高い」2大手銀、ファーウェイとの新規取引せず=WSJ

2018/12/21
更新: 2018/12/21

世界大手銀2行は、中国の華為科技(ファーウェイ)に新たな金融サービスの提供を中止した。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。

報道によると、HSBC香港上海銀行)とスタンダード・チャータード銀行は、ファーウェイとの取引に高い代償がつくとみている。両銀行は、これまでファーウェイが世界市場に流通するに至るまで重要な役割を果たしていたという。

中国最大手情報技術企業ファーウェイの任正非・最高責任者(CEO)は元中国軍技術者。同社は中国当局と緊密な関係にあるとされる。ラジオ・フリー・アジア12月10日付によると、中国本土の事情通は「ファーウェイは中国当局主導の中国製造2025計画のためにネットワーク設備や武器の製造を担っている」と述べた。

12月1日、米国の要請を受けたカナダ検察は、任CEOの娘である孟晩舟・財務財務責任者(CFO)をイラン制裁違反で逮捕した。WSJによると、孟氏が虚偽申告でイランとの取引を試みた複数の金融機関のうちの1つは、HSBCだったという。

ファーウェイは現在、170カ国でビジネスを展開している。現在、日常の金融取引は主にシティバンク銀行が取り扱う。報道によれば、同行は今後経営を見直して、米国を注視する方向に転換するという。

(編集・佐渡道世)

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