【大紀元日本11月2日】中国西南部にある貴州省福泉市で1日、70トンの爆薬を積んだトラックが爆発する事故が起きた。政府系メディアによると、この事故で8人が死亡し、約300人が負傷。うち20人余が重傷だという。一方、現地住民はこの数字に疑問を呈している。
爆発は1日午前11時半、蘭海高速道路の福泉市内にある料金所近くの自動車修理場で起きた。湖南省から貴州省貴陽市に計70トンの爆薬を運ぶ2台のトラックがこの修理場に入った時に爆発が起きたという。
爆発現場には大穴が開き、一帯は瓦礫が散乱している。爆風で料金所の屋根が吹き飛び、周辺の店舗や家屋の壁が剥がれ落ち、2キロ以内の建物の窓ガラスがほとんど割れたという。修理場や路上にある他の車も大破している。
爆発でできた大穴(ネット写真)
近くにある小学校も爆発の影響で、150名ある在校生徒のうち、6割以上が負傷しているという。「顔に血だらけの子もずいぶんいた」と4年生の生徒は話している。
一方、現地住民は政府が発表した死者8人との数字に首を傾げている。「修理場に止まっていた車や道路を走る車は、みな吹き飛ばされたり、つぶされたりしている。これらの車にいた運転手や修理場で働く従業員だけでも、8人は超えている」自宅の窓ガラスが爆発で割れたという現地住民・呉さんは本紙記者に語った。
インターネットでは、ペンネーム「黔南州又一夏」で、叔父が現地に住むというユーザーが「少なくとも20数人は亡くなっている」という叔父の話を書き込んでいる。
なお、爆発の原因はいま調査中だという。
(翻訳編集・張凛音)
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