有毒塩20トン、食塩として流通  3グラムで致死=中国

2011/01/26
更新: 2011/01/26

【大紀元日本1月26日】深セン市の警察当局はこのほど、有毒塩を製造する工場を摘発した。工場からは4トンの有毒塩が押収されたが、これまでに20トンの有毒塩が市場に流通したと見られている。広州紙・羊城晩報が報じた。

有毒塩は工業用の亜硝酸塩を原料に用いる。有毒性、発がん性が高いため、0.2~0.3グラムの摂取で中毒を起こし、3グラムで死に至る。食品用には使用が禁止されているが、低価格のため食塩として使用される事件が相次いでいる。

2010年9月にも河南省で工業用塩を使って漬け込まれた「毒キノコ」を製造する業者が摘発されたばかり。2007年に広州紙・新快報が、食塩を扱う92軒の商店を調査したところ、82軒が有毒塩を販売していることが判明したという経緯もある。

(翻訳編集・高遠)