英紙:中共が囚人を生きたまま臓器摘出、欧州議会議員、海外での臓器移植禁止呼びかけ

2006/04/30
更新: 2006/04/30

【大紀元日本5月1日】英国のデーリー・メール紙は4月20日、中国で生きている囚人の臓器摘出現状を報道した。欧州連合議会のベテラン議員エバンズ氏は、海外にて臓器購入は違法だと主張し、海外での臓器移植の禁止を呼びかけた。

報道によると、英国臓器移植協会は前日の19日に発表した声明の中、「日増しに積み重ねられる証拠によると、死刑囚の臓器を摘出するときに、本人または家族の同意が得られていない」と述べ、中共が行った囚人の臓器を摘出することは、「不道徳」かつ「非倫理的」で、「受け入れ難い」行為と譴責し、受刑者の人権を侵害していると指摘した。

英国臓器移植協会は声明の中、臓器摘出とその後の移植は、金銭に関わっているし、移植センター、患者、および囚人の管理責任側の当局と司法機関もそのビジネスに巻き込んでいる可能性があると示唆した。 

報道によると、人権団体が提供した情報では、「麻酔薬を節約するため、一部の死刑囚は暴力で意識不明な状態に陥った後に、臓器が摘出される。また、数千ポンドの価格で健康な腎臓や、肝臓、心臓を買い求める金持ちの外国人移植患者のために、死刑囚の処刑の日時を合わせている」という。

また、臓器摘出の対象となる多くの囚人は、中共政権から弾圧を受けている法輪功学習者であるという。ロンドンにある人権団体「法輪功の友」のメンバーによると、「証人からは、十分な麻酔をかけない状況で、臓器の摘出を行うとの証言が得られた。このことは、中共政権にとって、実は一攫千金の大商売である」。

報道によると、国際社会での移植臓器の供給が非常に不足している中、中国の臓器移植産業において異常な繁盛ぶりが見られる。「欧米国家では、患者の臓器移植の待機期間は非常に長いのだが、中国の臓器移植サービスを提供する機関は、インターネット上で、早ければ1週間以内に適合する臓器を見つかると宣伝しているが、臓器の提供源を明かしていない。瀋陽市の某臓器移植サイトは、自信満々に『腎臓は1週間以内に見つかる、長くても1ヶ月があれば、必ず手に入る。大部分の臓器は無料だ』とアピールしている。このような状況を分析すると、囚人は処刑する前に選定されていることを意味する」という。

報道によると、欧州連合議会のベテラン英国議員、議会の労働者団体の委員長を務めるロバート・エバンズ(Robert Evans)は、国外への臓器移植を禁止する法令を制定すべきであると呼びかけた。