【大紀元日本1月19日】駐英中国大使・査培新(チャー・ペー・シン)は16日、ロイター通信本社主催の「ジャーナリスト・シンポジウム」に出席して講演する予定だったが、中共政権に批判的な大紀元時報の記者も同シンポジウムに参加するという理由でシンポジウム直前の1時間前に講演を取り消していたことがわかった。
英紙「インディペンデント」によると、シンポジウムの出席者リストをもらった後、中国大使館は大紀元時報の記者2人の参加を禁止するようと主催側のロイター通信社に要求したが、ロイター通信が拒否したため、中国大使が当日の講演を急遽中止した。参加者の中には外交関係者、評論家、ジャーナリストなどが多く、彼らはこの時期の北京の動向を聞きたがっていたが、開催直前の講演取り消しで、非常に失望していたという。英国メディアはこの出来事に対して冷やかな見方を示している。
同紙では、大紀元時報は中共政権から検閲を受けていない唯一の中国語メディアとして、中国国内の真実の情報を報道し続けていることから、2000年創刊以来、中共政権から敵視されていると紹介している。
ロイター通信のスポークスマンは、「1871年に中国支社を設立して以来、我々は中国に強い関心を示しているが、今回の講演取り消しは非常に残念だ」と述べ、これまで特定の外交官や、ジャーナリストに対し、イベントへの参加を阻止したことがなく、また中国側からの要求を拒否したこともなかったとコメントした。また、大紀元時報の記者を排除する理由について、中国側からの説明はなかったという。
(記者・成容)