【大紀元日本5月31日】新華社電5月23日報道によると、中国共産党組織部は、2004年末時点の党員数は6960万3000人に達したと発表した。1年前に比べ137万1000人(2%)増となっている。特に、学生党員の増加が目立っており、19.5万人の学生が新たに党員になったという。
■数字の信憑性に疑問
しかしながら、この報道は実際には中国国民に受け入れられていないようだ。ある読者はこの記事の書き込みの中で、「これらの数字は何を説明できるのか? 事実に基づいて計算方法と党員の質を公表できるのか?」とこの数字の信憑性と意義に疑問をかけた。また、「党員になるには賄賂する必要があると言われているが、私が思うには、今、共産党員になるのは80年代よりずっと簡単」と皮肉った人もいる。
学生党員の増加について、ある学生は「私が党員ではないが、一日に同級生のためにレポートを四つも書いた。これは一年で書くものだが、私は一日でやってしまった。しかも、彼女は今、予備党員になった」と党員になることのいい加減さを明かした。
ある読者は書き込みの中で、「数字は如何なる問題をも説明できない。旧ソ連は党員が20万人のとき、革命の勝利を収め、200万人のとき、反ファシズム戦争に勝った。しかし、2000万人時、政権を失った」と述べた。
さらに、博訊網の資料によると、2004年は1997年と比べて、党員数は毎年平均2.042%の速度で増加しており、毎年131.2万の人が共産党に加わっている。2004年は2002年と比べて、平均1.969%の速度で増加し、毎年133.1万の人が党員になっている。毎年の増加率は直線で増加しており、殆ど完璧な統計結果を示している。
(大紀元)
政府側が苦心して宣伝した四ヶ月の保先運動(腐敗、堕落、脱党などの危機に面する共産党の崩壊する危険を対応する手段である。いわゆる先進性を保つ運動)の成果は中国のロケット式でっち上げ宣伝に既にうんざりしている中国人に受けなかったようだ。
■中央組織部(省):中共の党組織の八割は既に機能していない
2004年12月号香港に本部を置く中国政治内情権威の雑誌『争鳴』によると、中共中央紀律委員会、中央組織部の報告によると、中国の農村、都市部、大学などの党組織の85%~95%は既に機能していないか、あるいは解体状態にあり、また17省の農村部の党組織の95%が既に機能していないという。
前中央組織部部長(大臣格)の張全景は退任前に、五つの領域の党組織はほぼ解体している。これは党の風紀、上級党組織の現状と関係していると述べた。張部長が言った五つの領域とは、農村の党組織、都市部の町内会の党組織、企業・国家機関の党組織、大学の党組織、文化芸術領域の党組織である。
これは驚くに値することではない。 「ワシントン・ポスト」の記者は2001年3月24日北京から江沢民とのインタビュー記事を報道した。インタビューの中で、「中国人民が共産主義に対する信仰を既に失ったのではないか」という質問に対して、江沢民はこれを認め、「若い頃、共産主義がもうすぐ実現されると思っていたが、今から見れば、そうではないようだ」と自ら共産主義を信じなくなったことを語った。
■党組織の腐敗問題が深刻化 党員の信念が動揺
2000年時、中共中共組織部は江沢民の指示に従い、全国三十万人の党員に対して意識調査を行った。調査の中で、党員の信念が動揺しており、幹部の腐敗と末端組織が深刻な状態にあるといい、これは中共の歴史上なかったことだと述べた。
2004年11月初め、胡錦濤国会主席は中央政治局の会議での談話の中で、「政治の腐敗、党組織の腐敗問題をもう避けてはいけない。腐敗は社会の最大の公害である。如何なる社会制度でも、腐敗がある程度進んだら、政権が崩壊し、または人民によって覆される。反腐敗運動は既に15年も取り組んできたが、いまだに腐敗を根こそぎすることができず、効果的な監督体制を作ることができない。共産党は既に存亡の危機に差し掛かっている。腐敗が改まらなければ、党も国も崩壊する」と述べた。さらに、「執政の基礎を強化することができなければ、七十年内、ひいては最も短い時間で崩壊してしまい、国の将来は私たちの世代の手によって台無しになってしまいかねない」と警鐘を鳴らした。
■前国家主席も離党、共産党員は僅か2000万人
2004年2月、前国家主席の華国鋒は、共産党が既に毛沢東を裏切り、農民の正当な利益が守られていないことを理由に、胡錦濤宛てに離党届けを提出したという。華国鋒は中共が農民と労働者の利益ではなく、資本家の利益を代表しており、三つの代表はごみであり、毛沢東を裏切ったと今の共産党を猛烈に批判した。
前中共中央副主席、中央警備局政治委員、毛沢東の側近中の側近と言われた汪東興は2000年初めに離党届を提出し、何回か引き止められたが、その意が固いようで、2002年離党申請が許可された。
2002年、江蘇省、江西省、湖南省、河南省など四つの省で、2230名以上の四十年の党員暦をもつ古参幹部らは離党届を提出したという。彼らは共産党が人民を裏切ったと思っているという。
2002年中央組織部の報告によると、6500万人の党員がいる、とすれば毎月12億元の党費が納められるはずだが、実際、毎月納入された党費は10億前後である。専門家の分析によると、長期にわたって党組織から離れた者、長期党費納入が滞納した者、党組織の活動に参加しない者を除けば、実際の党員の数は2000万人前後であると見ている。
2005年5月16日、中国共産党のエリート幹部養成機関である中央党校(中国共産党中央党学校)から、指導教官26人が5月16日、大紀元脱党ネットで、「中共邪教、邪霊である独裁統制集団から脱出する」という声明を集団で公表した。26人は、「知っている限り、中央党校2千名の職員の中で、党員の90%が、条件が整えば脱党するだろう」と声明の中で告白している。
大紀元の連載社説『九評共産党』が2004年11月に発表されてから、胡錦濤国家主席はある極秘談話を発表したという。談話の中で「私たちはイデオロギーにおいて失敗した。北朝鮮は経済を発展しなかったが、彼らはイデオロギーにおいて終始党の原則を守ってきた。これは正解だ。私たちは彼らに見習うべきである」と危機感を露にした。
2005年1月から、胡主席の指示で、「共産党先進性を保つ」運動や、党員を増やす運動が大いに行われた。その目的は、「六千万の党員への教育を通して、党員らが実際の行動で党の政権を実行する能力を増進させる」という。全ての党員が再登録を強要され、集中訓練を受けたり、党への認識報告を定期に提出したりされているようだ。しかし、厳しい党の風紀の強めは、大紀元脱党ネットで、毎日2万前後の脱党声明が出されている勢いを止められていないのは現状だ。
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