酒好きの李白が、本当に茶に関心があって、この詩を詠んだわけではあるまい。
2021/04/15
白居易が、牡丹に狂う金持ちの贅沢ぶりに、辛辣な批判の目を向けている。
2021/04/08
「登る」ではなく「泰山に遊ぶ」としたところは、さすが李白だなと思われる。
2021/04/04
一樽の酒があれば月へも飛んで行ける。李白とその詩は、感じるだけでよい。
2021/04/01
免職のうちの一つは、困窮する農民に独断で官有米を放出した罪による。陸游とは、そんな痛快な人物であった。
2021/03/28
杜甫の作。貧しいながらも喜んで客をもてなす作者の様子がわかる。
2021/03/25
その遺志の通り、文天祥の名は、日本の幕末から明治にかけて不滅の火をともすことになる。
2021/03/25
黄庭堅(1045~1105)の作。日本では黄山谷の名で知られている。
2021/03/12
蘇軾(1036~1101)の作。北宋を代表する詩人で、文章にも優れていた。
2021/03/12
杜甫このとき50歳。成都に草堂をかまえ、家族と平穏に暮らしていた。
2021/03/06
韓愈(かんゆ768~824)の作。根っからの儒教の徒で、しかも気骨ある人物だった。
2021/02/27
杜甫の長編詩は、単なる一時の感慨ではなく、後世に伝えるべきことを記した物語である。
2021/02/22
黄河が流れていく東の彼方に本当の海が見えるはずもないが、それを文学として結実させたところにこの名対句の生命がある。
2021/02/21
李白は「詩仙」の名の通り、中国の広大な大地から天空、さらには月世界までも、仙人のごとく飛び回っていたとしか思われない。
2021/02/20
慈母手中線、遊子身上衣。「慈母(じぼ)手中の線、遊子(ゆうし)身上の衣」と読む。唐の詩人、孟郊(もうこう)の作で、日本でもよく知られた漢詩の一節である。
2020/02/08
表題の「野望」という詩も、そうした素朴さが光る一首といえる。現代語の意味である「野心ある望み」では全くなく、秋の広野を前にして孤高の自己をみつめる詩人の姿が浮かぶ秀作であろう。
2019/11/10
詩に云う。人の気配もない奥山に、さっと降った雨が、いま上がった。そんな澄みきった夕暮れの天気は、ますます秋らしい。松の枝を通して照らす月明り。清らかに湧く泉は、石の上をさらさらと流れる。竹林の向こうに声がするのは、洗い物をする娘たちが帰っていくところ。水面の蓮が動くのは、漁民の小舟が下ってゆくから。そんな山住まいの秋の趣きの前にあっては、比べものにならぬ春の芳しい花など、枯れ散ってしまえ。もっとも、春の花が枯れても帰らなかったという、あの王孫なら、ここに留まるだろうけどね。
2019/09/19
詩に云う。陰暦8月、満々と水をたたえた洞庭湖が平らかに広がっている。湖水は、まるで大空をひたし、天のなかで最も高いとされる太清天までとどいて、水と天が混じり合っているようだ。水面から昇る霧は、雲沢や夢沢という湿原に立ち込め、岸に寄せる波は岳陽の町をゆり動かさんばかりである。この大きな湖を渡りたいと思うのだが、私には舟もなく、漕ぐ櫂(かい)もない。
2019/08/11
詩に云う。葡萄の美酒を、なみなみと注いだ夜光の杯。それを口に運ぼうとすると、馬上の誰かが琵琶をかきならして、さあ飲め飲めとせきたてる。酔いつぶれて砂の上に伏したって、君よ、私を笑っちゃいけないよ。古来より、遠い戦役に出て、どれだけの人が帰ってきたと言うのだね。
2019/07/26
詩に云う。私の衣は、旅のほこりと酒のしみが混じって汚れている。そんな長旅のどこにいても、私の魂は激しく揺れていた。この私は、いったい詩人になるべき人間なのかどうか。それを思いながら、細やかな雨のなか、驢馬に乗って剣門に入っていく。
2019/07/20
詩に云う。この西域産の馬は、大宛の名に恥じぬ名馬である。その馬体は鉾のように鋭く、ひきしまっている。竹をそいだように切れ立った両耳に、風をはらんで走る四つの蹄のなんと軽やかなことか。この馬は、向かうところ空間がないかのように速く走る。これこそ武人が生死を託することのできる名馬といえよう。
2019/06/07
李白(701~762)53歳ごろの作。山中問答とはいうが、要するにそのような設定で詠じた詩なのであって、本当に作者が山中で誰かに会って問答したのではない。
2019/05/15
詩に云う。長江に降る春雨は細やかで、岸辺の草はどこまでも同じように広がっている。六朝時代の栄華は夢のごとく消え、今はただ鳥が空しく鳴くのみ。無情の最たるものは、この台城にある柳だろう。昔と変わらぬ柔らかな芽を吹いた柳が、十里もつづく堤防の上に、雨に煙りながら並んでいる。
2019/04/20
【大紀元日本3月31日】春眠不覚暁処処聞啼鳥夜来風雨声花落知多少 春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず。処処(しょしょ)啼鳥(ていちょう)を聞く。夜来、風雨の声。花落つること知る、多少ぞ。 詩に云
2018/03/26
【大紀元日本1月1日】白也詩無敵 飄然思不群清新庾開府 俊逸鮑参軍渭北春天樹 江東日暮雲何時一樽酒 重与細論文 白也(はくや)詩、敵無し。飄然(ひょうぜん)として思(おもい)群せず。清新
2014/01/02
【大紀元日本12月17日】多情却似総無情惟覚罇前笑不成蝋燭有心還惜別替人垂涙到天明 多情は却(かえ)って、総(すべ)て無情なるに似たり。惟(ただ)覚(おぼ)ゆ、罇前(そんぜん)に笑(わらい)の成さざる
2013/12/17
【大紀元日本12月3日】黄昏独立佛堂前満地槐花満樹蝉大抵四時心総苦就中腸断是秋天 黄昏(こうこん)に独(ひと)り立つ、佛堂の前。地に満つるは槐花(かいか)、樹に満つるは蝉。大抵(たいてい)四時(しじ)
2013/12/03
【大紀元日本11月19日】千里黄雲白日曛北風吹雁雪紛紛莫愁前路無知己天下誰人不識君 千里の黄雲(こううん)白日(はくじつ)曛(くら)し。北風、雁(かり)を吹いて、雪紛紛(ふ
2013/11/19
【大紀元日本11月7日】巴陵一望洞庭秋日見孤峰水上浮聞道神仙不可接心随湖水共悠悠 巴陵(はりょう)一望、洞庭の秋。日に見る、孤峰の水上に浮かぶを。聞く道(なら)く、神仙(しんせん)接すべからずと。心は
2013/11/07
【大紀元日本10月13日】夜色秋光共一闌飽収風露入脾肝虚檐立尽梧桐影絡緯数声山月寒 夜色(やしょく)秋光(しゅうこう)共に一闌(いちらん)。飽くまで風露(ふうろ)を収めて脾肝(ひかん)に入る。虚檐(き
2013/10/13