また中国で、「借金返済のため動物が競売に出される」出来事が話題になっている。
今度は、中国・福建省で倒産した会社が飼っていた猫5匹だ。社員が休憩中に触れ合う「癒やし係」として会社が飼っていたため、裁判所は猫を「会社の資産」と判断し、借金返済のため5匹まとめて競売に出した。
開始価格は1万元(約22万円)。競売は5月25日に行われる予定で、ラグドールやロシアンブルー系など血統付きの猫だという。

中国では近年、こうした「生き物の競売」がたびたび起きている。
昨年にも、江蘇省では借金返済のため差し押さえられた3歳のオス猫が話題になった。2年間ペットショップに預けた後、競売サイトに出品し、閲覧数は30万回を超えた。しかし抗議が殺到し、競売は直前で取り消しに。その後この猫がどうなったのかは、今も分かっていない。

さらに同じ年には、広東省で総重量1250キロのシャムワニまで競売対象になった。落札条件は「自分で捕獲し、自分で運搬すること」。しかし危険すぎるためか、入札者は現れなかった。

もちろん、海外でも牧場経営の破綻などで牛や馬が競売にかけられる例はある。日本でも法律上はペットを差し押さえること自体は可能だ。ただ、実際に家庭の猫や犬が裁判所によって公開競売にかけられるケースはほとんどない。人道面や世論への配慮から、現実には避けられることが多いためだ。
一方で、中国では「資産なら何でも差し押さえる」という考え方が強い。
しかしネット上では、「命まで資産扱いか」「人間の借金を、なぜ動物が背負うのか」など、こうした扱いに疑問や同情の声も広がっている。
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