4月9日、インド船籍の貨物船がホルムズ海峡の通過に成功し、海峡は名目上の開放状態となった。しかし実際の通行はイラン軍の管理下に置かれている。通過できた船舶はごくわずかにとどまり、通行料の支払いも求められている。
トランプ大統領は4月9日遅く、海峡を通過するタンカーへの課金を行わないよう警告し、もし実施しているなら直ちに停止するよう求めるメッセージを投稿した。同日の市場ではブレント原油が99ドルに上昇、WTIも99ドルを突破するなど、原油価格が急騰した。石油危機の先行きはなお不透明な状況が続いている。
4月9日、インド船籍の「グリーン・アーシャ」号がムンバイ港に入港した。同船はここ数日間でホルムズ海峡の通過に成功していた。
ただし複数の企業の追跡データによれば、米イラン停戦合意の発表以降も、同海峡を通過した船舶数は依然として極めて限られている。過去24時間で海峡を通過したのは、精製油タンカー1隻と乾貨物船5隻にとどまった。現在、約800隻の船舶がペルシャ湾内で足止めされている。
イランのハティーブザーデー外務副大臣は「現時点でホルムズ海峡は依然として開放されている」と述べた。
イランは4月9日、海峡は開放状態にあると主張しつつも、技術的な制約が残るとし、全船舶はイラン軍と調整したうえでなければ通過できないとした。
革命防衛隊の海軍部門は同日、機雷の存在を避けるため、ホルムズ海峡を通過するすべての船舶はイラン沿岸寄りの2本の代替航路を使用しなければならないと発表した。また『フィナンシャル・タイムズ』の報道によれば、テヘランは通過するタンカーに対し、1バレルあたり1ドルの通行料を暗号通貨で支払うよう求めているという。
ホワイトハウスのレビット報道官は、トランプ大統領はホルムズ海峡の即時かつ完全な制限なき再開放を求めているとしたうえで、イランによる通行料徴収を認めることはトランプ政権が明確に受け入れた政策的立場ではないと述べた。
英国のクーパー外相は「海峡再開放に際して通行料を徴収したり制限措置を課したりすることは、断じて容認できない」と語った。
米イラン停戦合意とホルムズ海峡の航行見通しへの懸念から、国際原油価格は4月9日に約5%の大幅反発を見せた。
同日午前、ブレント原油先物は1バレルあたり4.41ドル上昇して99.14ドルとなり、米国のWTI原油はさらに7.57ドル超の急騰で上昇率8%に達し、1バレルあたり99.15ドルで引けた。市場において供給途絶への懸念が急速に高まっていることを示している。
ノルウェー経営大学院海運・物流センターのフエンテス助教授は「したがって今こそ、ヘッジ措置を講じ、調達先の多様化を図り、ニアショアリングを試み、燃料コストへの依賴を低減するべき時期だ。それが最終的に伝えるべきメッセージだ」と述べた。
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