中国の人権弁護士・謝陽(しゃよう)氏に対し、湖南省の裁判所は懲役5年の判決を言い渡した。SNSでの発言などが理由とされ、「発言だけで罪に問われたのではないか」と疑問の声が広がっている。
さらに問題視されているのが裁判の進め方だ。今回の裁判では、弁護人が出廷できず、家族の一部しか傍聴を許されなかった。傍聴席の多くは身元不明の人物で埋められていたとされ、公正な裁判だったのか疑問が残る。
謝氏本人は判決に不服を表明し、上訴する意向を示した。関係者からは「弁護士がいないまま判決が出たのは異例だ」との指摘も出ている。
起訴の中心は、SNSや海外メディアでの発言だった。謝氏は2020年以降、本紙を含む海外メディアの取材に応じたことなどが問題視された。検察はこれを「国家体制への攻撃」と判断したが、国連の人権専門家グループは、これらの発言は言論の自由に当たると指摘し、拘束は不当だと結論づけている。
謝氏は2022年1月の逮捕以降、約4年以上にわたり拘束され、拘束日数は1500日を超えた。逮捕の過程にも疑問が残る。家族によると、自宅で連行される際に家宅捜索が行われ、金庫が持ち去られ、中の財物もすべて警察に違法に持ち去られたと訴えている。
今回の判決について、家族は「無実なのに5年判決はあり得ない」と強く反発し、「司法の恥だ」と批判した。別の人権弁護士も「荒唐(でたらめ)という言葉では足りない」と述べ、現状への強い懸念を示している。
中国では近年、政府を批判する言動への取り締まりが強まり、人権弁護士への圧力も続いている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。