中国でブルーベリーの価格が大きく下がっている。3月に入り、産地では1キロあたり約30元、日本円でおよそ700円前後まで落ち込み、これまでの販売のあり方も変わり始めている。
現在は収穫のピークを迎えており、各地でブルーベリーが一斉に市場に出回っている。値下がり幅は3割を超え、これまで一般的だった小分けパックではさばききれず、まとめ売りが増えている。
その象徴が「バケツ売り」だ。現地の映像では、ブルーベリーを山のように積み上げ、消費者がバケツ単位で買っていく。雲南省や山東省などの主産地でも同じような光景が広がり、供給の多さが際立っている。
背景には、ここ数年続いてきた生産拡大がある。中国はすでに世界最大のブルーベリー生産国となっており、供給量の増加が続いてきた。
こうした増産に加え、収穫の時期が重なったことで、短期間に大量のブルーベリーが市場に流れ込んだ。結果として需給のバランスが崩れ、価格が一気に下がった形だ。
雲南省の生産者によると、今年は収穫量が前年に比べて約50%増えた一方で、買い取り価格は明らかに下がったという。なかには、収穫量が増えても収入は減ったと感じる農家も出ている。
産地で値崩れが進む一方、都市の店舗では価格がそれほど下がっていないとの指摘もある。産地と店頭の価格に差がある状況が浮き彫りになっている。
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