中国の国営テレビ(CCTV)が放送した「独占映像」をめぐり、ネット上で疑問の声が広がっている。映像には複数のメディアが同時に取材している様子が映っていたためだ。
問題となったのは、米中の経済協議に関するインタビュー映像である。フランス・パリで行われた協議について、中国側の代表が「一部の議題で初歩的な合意に達した」と説明する場面が放送された。
しかし、その映像には国営テレビ以外にも複数の報道機関のマイクがはっきりと映り込んでいた。国営通信社や衛星テレビなど、少なくとも複数のメディアが同席していたことが確認できる状況だった。
このためネット上では、「これのどこが独占なのか」との疑問が相次いだほか「他のメディアの存在が見えなかったのか 他社は空気か!」といった批判が広がった。
映像が暴いたのは、独占ではなく「共有された現場」だった。CCTVはこれまでも演出や事実と食い違う映像が問題視されてきただけに、今回の一件は、多くの人にとって「またか」という印象を強める結果となった。信頼への疑念が、さらに積み重なった形だ。

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