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中共 台湾周辺の軍事演習は中共上層部の内紛隠匿か

2025/04/04
更新: 2025/04/04

最近、中国共産党(中共)軍の将領が次々と失脚するという噂が飛び交う中、中共は台湾周辺海域で2日間にわたって大規模な軍事演習を行い、国際的な非難を受けた。この軍事演習で明らかになった異常な現象は、外部に多くの手がかりを提供している。中共は、台湾攻撃で上層部の激しい内紛の危機を隠そうとしている可能性がある。

中華民国国防部の孫立方少将は、「中共が台湾海峡周辺で挑発的な行動を取るのは、初めてではない」と述べた。

中共東部戦区の報道官は4月2日、台湾海峡の中部と南部で「海峡雷霆-2025A」という演習を行ったと主張した。

前日、中共は台湾周辺で海軍、陸軍、空軍、ロケット軍の合同軍事演習を実施したが、外部からは疑問の声が上がっている。中共は突然演習を発表し、名称を明らかにしなかった。翌日、演習のコード名が発表されたが、規模は小さく通常の範囲には合致しなかった。その夜、中共の党メディアは演習の終了を発表した。

時事評論員であり、著名な軍事ブロガーの周子定氏は次のように述べている。
「過去一年間、中共軍の高層は非常に不安定であった。習近平派の何衛東や苗華が次々と取調べを受けているという噂が広がっている。このような状況では、台湾への攻撃の可能性は低いと考えられる。しかし、こうした軍事演習を計画することで、外部に対して強硬な姿勢を示し、中共軍内部には大きな問題がないことをアピールしている。また、昨年の台湾頼清徳総統の就任以降、中共の台湾に対する政策が変わったことも指摘されており、これは中共高層が頼清徳総統をどう評価しているかに関係している可能性がある」

頼清徳氏は3月13日の国家安全高官会議で、中共が台湾に対して継続的に脅威を与えており、これは「反浸透法」で定義される「境外敵対勢力」に該当すると述べた。その後、中共軍は台湾海峡近くで「共同戦備警巡」を実施した。

しかし、分析者たちは中共の最新の軍事演習の背後に別の事情があると考えている。

「靖遠開講」のホスト、唐靖遠氏は次のように述べている。
「中共の軍事演習は実際にはアメリカを狙ったもので、そのタイミングは非常に微妙だ。これは偶然の一致とも言え、ヘグセス米国防長官がインド太平洋地域の二か国を訪問し、帰国する際に重なっている。私の見解では、これは明らかに米国側の反応を試すためのものだ。中共は虚勢を張ってテストを行っていると考えている。中共の本音は、アメリカ側にはほぼ見透かされている」

中共は常にブラックボックス操作を行っているため、専門家は台湾に対して中共の模擬演習に慎重に対応するよう警告している。

周子定氏は、「このような軍事演習は、第一に演習から戦争に移行するリスクを高める。つまり、演習が突然戦争状態に変わる可能性があるということだ。第二に、台湾内部の政治や国際情勢に影響を与えることになる」と述べている。

中共の今回の軍事演習は、米国、EU、韓国、フィリピン、日本などのアジア太平洋諸国から非難を受けた。

米国務省のブルース報道官は、中共の脅迫戦略や安定を脅かす行動に対し、米国は台湾などの同盟国やパートナーに持続的なコミットメントを示し、台湾海峡の平和と安定を支持し続けると述べた。