中国共産党の崩壊と党の滅亡が迫る 劉源が絶望の上書

2024/12/17
更新: 2024/12/17

北京からの最新報告によると、中国共産党(中共)の中心人物である劉源(りゅうげん)は、党内の深刻な危機と将来の滅亡の危険性について警告している。彼の主張によれば、習近平政権下での政治的粛清と経済的不安が、国内外の緊張を高め、台湾問題を含め数々の外交的挑戦に直面していることが明らかになっている。この混乱が党の未来にどのような影響を及ぼすのか、詳細に迫る。

北京の情勢はますます恐ろしいものとなっている。最新の情報によると、中共の国家税関総署長の俞建華(ゆけんか)は12月11日に拳銃自殺したという。詳細は依然不明である。

彼は中共の中央委員であり、党首の習近平が特に信頼していた官僚の一人とされている。一方、退役上将で前国家主席・劉少奇の息子である劉源は、最近中央に上書し、国家の方向性の変更を求めたという情報もある。

中共中央軍事委員会政治工作部主任の苗華をはじめ、多くの軍高官が突然失脚したことから、党内の権力闘争の激化が示唆される。それにもかかわらず、中共は海外の法輪功に対する弾圧計画を、実行し続けている。彼らの計画は一体何で、どのように実行されるのだろうか。

中国共産党の滅亡が迫る中、劉源が第二世代を代表して絶望の上書、軍内部の衝撃的な情報を暴露

亡命中の自由主義法学者、袁紅冰(えんこうひょう)教授は新唐人テレビの「菁英論壇」番組で、最近中共内部で話題になっているのは、劉源が中共中央に上書したことだと述べている。そのタイトルは非常に衝撃的で、かつて二度、中共の最高指導者を務めた翟秋白(てきしゅうはく)が国民党に処刑される前に書いた有名な文章「余計な話」を引用している。

この上書は、中共高級幹部の子弟である太子党や紅二代全体が中共の未来について発した悲鳴とも言える。主題は、習近平の現在の路線をこのまま進めれば、党と国家の滅亡が現実になる可能性が高いということだ。

袁紅冰氏によると、劉源はこの上書で、中共が現在直面している経済、政治、台湾海峡の三大危機を指摘している。

経済危機について、劉源は第18回全国代表大会以降、文化大革命時代の極左思想に基づく経済路線に逆戻りし、市場経済に反していると考えている。

そのため、中国経済の急激な下降は、根本的な政策と原則を変えなければ逆転は不可能である。

さらに劉源は、前世紀50年代末のように、数千万人が飢餓で死亡する経済危機の下でも、中国人が共産党の指導を支持し続けることは期待できないと指摘している。

そのような状況は二度と起こり得ず、時代と人々の心は根本的に変化している。

もし再び大危機が起これば、中共の統治基盤の転覆は避けられないだろう。

袁紅冰氏は、劉源が政治について非常に直接的かつ簡潔に述べたと語っている。それは、官僚の心が揺らぎ、軍の士気が不安定であるということだ。劉源は、官僚の心の揺らぎと軍の士気の不安定さの原因が、習近平による10年以上にわたる権力の粛清であり、それが失敗であったと指摘している。

劉源は、中共第20回全国代表大会以降、二期の国防部長から、ロケット軍や戦略支援部隊、軍需産業体系、軍事委員会装備発展部まで発生した一連の大きな粛清事件が、第20回党大会以降の政治路線に問題があることを示していると述べている。最近の苗華の粛清問題も含め、これは単なる汚職の問題ではなく、政治生態や政治路線の問題だと彼は考えている。習近平が明朝時代の錦衣衛(皇帝直属の秘密警察組織)や古代の巡按使(明朝お清朝よろしく特別監察官)を用いて反汚職を行うのは失敗の道であると彼は見ている。

袁紅冰氏が述べるには、劉源の発言の中で最も衝撃的なのは、多くの軍官が昼夜を問わず弾丸を込めた銃を持ち歩き、中央規律検査委員会や軍紀律委員会に呼び出される際、調査員とともに自らも道連れにする覚悟を常に持っているという指摘である。

中共の官僚たちが以前、自殺を繰り返し、自殺の波が頻繁に発生していたことはよく知られているが、今、新たな反抗の波が起こる可能性がある。それは、軍紀律委員会の調査員に対して発砲することである。劉源がこの点を特に強調するのは、軍の士気の不安定さを示す恐ろしい象徴であり、党と国家の滅亡の兆しでもある。

袁紅冰氏は、台湾問題を別の重要な課題として挙げ、劉源はそれを長年の統一戦線の取り組みが失敗したと考えている。その理由は、鄧小平の「能力を隠して力を蓄え、適当な時期まで雌伏(しふく)する」政策に反したためで、国際的に中共が孤立し、国内では文化大革命の極左思想が再び台頭し、悪影響を及ぼしているからである。

その結果、台湾社会で中共との統一を望む人々の割合が大幅に減少している。劉源は統一戦線の取り組みが失敗し、台湾との平和的な統一はもはや不可能だと結論づけている。しかし、台湾の問題を解決するにあたって、中共の宣伝は言い過ぎで、自らの選択肢を狭めているという。

このような状況下で、台湾問題の軍事的解決が唯一の選択肢となっている。劉源は、もし台湾海峡で戦争が勃発すれば、北から南までの沿岸地域、つまり中国の主要な経済地域が破壊され、中共の統治基盤は覆され、党と国家の滅亡は避けられないと指摘している。

袁紅冰氏は、劉源の上書が多くの太子党や紅二代を代表し、彼らの赤い江山(共産党政権)に対する懸念を表明していると述べている。劉源は「憂心如焚(心配で胸が焼けるように苦しい)」と表現し、この上書を書いた理由を示している。

劉源は、党と国家の滅亡の危機をどう転換するかについて三つの提案をしている。第一の戦略は、真の改革開放路線に回帰することで、これは鄧小平の権貴資本主義に戻ることを意味する。

第二の戦略は、鄧小平の「能力を隠して力を蓄え、適当な時期まで雌伏する」外交政策に戻り、国際関係の局面を再び開くことである。

第三の戦略は、中共を段階的に社会民主党に転換させることである。

袁紅冰氏は、社会民主党が社会的価値観と理念において共産党の社会主義を堅持するものであると説明しているが、具体的な問題や政治哲学においては、議会政治を実行し、プロレタリア独裁を行わないとしている。

袁紅冰氏は、劉源が提案した三つの意見が、共産党を醜い形で終わらせたくないという意図と、穏やかにその体制を脱却させたいという意図を示していると述べている。しかし、中共の暴政はすでに多くの罪を重ねており、歴史からの赦しは不可能であると言うべきだろう。

劉源は上書で、この上書が余計な話だと述べており、提案が習近平に受け入れられる可能性がないことを理解している。彼は国家の未来のために自分にできることをし、天命を待つしかないと特に強調している。

習近平が膨大な資源を動員し、アメリカで「司法戦」と「世論戦」を仕掛け、法輪功を消滅させようとしている

袁紅冰氏は、中共が、海外の法輪功に対抗する計画を立てたと確認済みの情報を述べた。この情報は以前から得ていたが、他の情報源からの確認ができなかったため、公表を控えていた。

具体的には、中共の第20回全国代表大会前に、習近平は政法委員会の会議を招集する。この会議には政法委員会の正副書記、公安部、国家安全部、外交部、統一戦線工作部などが参加し、法輪功への攻撃について議論したという。

会議で習近平は重要なスピーチを行い、第18回党大会以前の海外法輪功への攻撃活動は失敗だったと指摘した。長年の努力と多大な資源の投入にもかかわらず、法輪功は打ち負かされず、法輪功のメディアが中共の国際的に主要な「敵対勢力」となり、敵対勢力の主要な発言プラットフォームになったと述べた。

そのため、習近平は海外での法輪功攻撃は、以前に失敗したと考えたという。失敗の理由は、具体的な手法が古く、革新性がなく、時代に適応していないことだ。浸透や内部分裂、崩壊といった手法を用いてきたが、効果がなかった。また、海外に投入された資金が有効に活用されず、多くが中間の人員に横領されたり無駄遣いされたりしたという。

袁紅冰氏は、習近平の指示のもと、第20回党大会以降、海外での法輪功攻撃の新たな体制を構築するよう求められたと述べる。政法委員会が全体を調整し、中国国内での法輪功攻撃は、警察機関の公安部が、海外での攻撃は、情報機関の国家安全部が担当する。これにより、国家安全部の権限を拡大した。また、外交部と統一戦線工作部に対し、国家安全部と協力して、海外で法輪功攻撃専門の作業機構を設立し、新たな力を育成し、法輪功攻撃の新しい手法を探すよう求めたとされる。

さらに、習近平は「二つの戦争」を提案する。一つは「世論戦」、もう一つは「法律戦」だ。

「世論戦」とは、法輪功に対する専門的な「世論」攻撃を行うための世論の成長点を育て、法輪功のメディアに浸透して分裂させることを指す。

「法律戦」は、西側諸国の法律を利用して法輪功を攻撃することだ。習近平は以前の失敗について、急所を攻撃できなかったことが原因だと考え、まず法輪功の創始者に対して、効果的な攻撃を行う必要があるとしている。

袁紅冰氏は「人格否定」と表現する。中共の暴政に反対する多くの著名人が、共産党による人格否定を経験している。私自身に対する人格否定についても、ネットで検索すれば多くの情報が見つかる。

彼らは今、法輪功の創始者に対しても「人格否定」を行おうとしており、これは習近平が直接提案したもので、彼の末期的な狂気が的を絞らせたことは明白だ。

ベテランジャーナリストの郭君氏は『菁英論壇』で、最近、法輪功の創始者や海外の法輪功団体、神韻や大紀元に対する世論や法的訴訟に関する出来事が多くあったと述べる。これを中共の「攪乱作戦」と考える。

郭君氏は、法輪功迫害を追及する国際組織(追査国際)が発表した情報により、中共内部の高層部の最新の配置が明らかになったと述べる。

情報によると、最近、公安部長王小洪(おうしょうこう)は会議を主催した、二つの重要なポイントがある。一つは、中共がアメリカに配置したスパイと情報提供者を動員し、あらゆる手段でトランプ陣営の核心メンバーに接近することだ。これにより、トランプの中共に対する真の態度や、トランプ政権が中共に対して準備している措置(すべての制裁措置を含む)を迅速に調査することが目的だ。

もう一つは海外の法輪功に関するもので、大量の資源を動員して海外でロングアーム管轄権(法域外にいる個人や企業に対して法的管轄権を主張する法律の概念))を行使し、越境迫害を実施することだ。主に四つの内容がある。第一に、世論の形成で、各部門に情報提供を求め、海外の法輪功学習者が運営するメディアに中傷を行わせることだ。

第二に、訴訟を起こしたり告発したりすることが考えられる。理想的には、アメリカ政府が法輪功に対して訴訟を提起し、アメリカ政府と法輪功との間に全面的な対立を生じさせ、法輪功に対する反迫害の支持を断ち切ることが望ましいとする。

第三に、法輪功と大紀元の重点人物に対する弾圧や中傷を画策することだ。私も中共のスパイに脅迫され、スパイがネット上で「郭君を刑務所に送る」と公然と言っている。

第四に、海外の勢力を動員し、法輪功から退出した人々を支援することだ。特に中共のアメリカにおける上級スパイに言及している。

法輪功が真相を広め、民衆が覚醒し、中国共産党が最も致命的な危機に陥る

袁紅冰氏は『菁英論壇』で述べている。中共が最も恐れるのはトランプ氏ではなく、中国人民の覚醒である。法輪功の学習者が設立した大紀元などのメディアや神韻芸術団の公演が、共産党文化に与える衝撃は、致命的な危機と見なされているため、海外の「資源」を集中させ、法輪功を攻撃し、誹謗する試みが続いている。

テレビプロデューサーの李軍氏は『菁英論壇』で、1999年7月20日に当時の中共の指導者であった江沢民が法輪功に対する弾圧を開始して以来、中共は「法輪功を消滅させろ」と何度も叫んできたと述べている。しかし、今もなお国内外には多くの法輪功学習者が修煉を続けており、この25年間、法輪功学習者が直面した困難や中共の残酷な迫害に比べると、中共の新しい計画は大したことではなく、結局はこれからの失敗が、確実な末期的なあがきに過ぎないと考えている。

習近平はそれを知らないかもしれない。実際、中国大陸では、かなりの割合の人々が法輪功の真実を知っている。この人々は数千万、あるいは数億人に達するかもしれない。彼らは中共が邪悪で、非理性的に法輪功を迫害していることを理解しており、多くの人々が中共による法輪功の迫害に強い反感を持ち、さらに反対している。中共が新しい計画を立てたばかりなのに、内部の良心的な人々が、その内部計画のすべてを暴露してしまった。したがって、この法輪功消滅計画は、すでに失敗している。

この記事で述べられている見解は著者の意見であり、必ずしも大紀元の見解を反映するものではありません。