米国 「私は年を取った」と認めつつも

バイデン大統領、再選への意欲を再確認 「トランプより3歳年上なだけ」

2024/07/16
更新: 2024/07/16

【ワシントン発】 アメリカ大統領ジョー・バイデン氏は、NBCのインタビューで自らの思考力が依然として鋭く、再選に向けての意欲を示した。

7月15日(現地時間)、バイデン大統領はNBCテレビキャスターのレスター・ホルト氏によるインタビューを受け、再選の意向について語った。ホルト氏が最近の出来事が、再選意欲に影響を与えたか尋ねると、バイデン氏は即座に否定し、その理由を述べた。

「なぜ再選を決意したかというと、まだやり遂げていない使命があるからだ。そして1400万人の民主党予備選挙の有権者が私に投票し、民主党の指名を求めている」とバイデン氏は語った。

また、自身の思考能力についても、「非常に良好」と自信を見せた。

インタビュー中、バイデン氏は自らの高齢についても言及した。「私は年を取った」と認めつつも、「しかし、私はトランプより3歳年上なだけだ。それが第一点。第二に、私の心は常に非常に鋭い」と強調した。また、この3年半で他の多くの大統領より多くのことを成し遂げたと自負し、その記録に基づいて評価されるべきだと述べた。

メディアへの批判

バイデン氏はメディアに対しても批判の声を上げた。「メディアは私の失敗ばかりに焦点を当てているが、トランプに対して同じ厳しい目を向けていない」と不満を述べた。

バイデン氏は事実確認に基づいて、トランプ氏が大統領討論会で何度も不正確な発言をしたことを指摘し、「なぜメディアはこの問題について語らないのか?」と疑問を呈した。

インタビューでは、ホルト氏がバイデン氏に対し、数週間内に追加の大統領討論会を行い「再起する」意向があるかどうか尋ねた。バイデン氏はこれに対し、「私は既に再起している! 22の大規模なイベントに参加し、数千人の観客を前にしてきた。多くのことが起きている」と答えた。

さらに、「私は今後もアメリカ国民に、自分の能力を示し続ける。メモもプロンプター(原稿を自然に読むために使用される装置)も必要なく、どんな質問にも答えられる」と自信を示した。

もし9月に再び期待外れの討論会となった場合について尋ねられると、バイデン氏は「そのようなことは二度と起こらない」と断言した。

トランプ氏銃撃事件について

インタビュー中、バイデン氏は最近のトランプ氏銃撃事件についても触れた。バイデン氏は政治的暴力を非難しつつ、シークレットサービスに対する信頼も表明した。

シークレットサービスの重大な安全保障上の失敗を意味するかどうか問われると、バイデン氏は「シークレットサービスを信頼している。彼らは大統領のために命を捧げる覚悟がある」と述べた。

また、バイデン氏は「彼らが何が起こるかを予見し、必要な対策を講じるべきだったのか? これは未解決の問題だ」とし、FBIに独立した調査を命じたことを明らかにした。

大統領は、トランプ氏の保護には、シークレットサービスだけでなく、地元の法執行機関も重要な役割を果たしていることを強調し、「これは複雑なプロセスだ」と述べた。

陳霆
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