露朝戦略パートナーシップ条約で周辺国に緊張 「日米間での拡大抑止の強化を」=木原防衛大臣

2024/06/22
更新: 2024/06/22

露朝戦略パートナーシップ条約がアジア地域の安全保障環境に新たな緊張をもたらしている。この条約により、ロシア北朝鮮の間での軍事技術や核兵器の協力が強化される可能性が指摘されている。

6月21日、木原防衛大臣は記者会見で、最近のロシアと北朝鮮間で締結された戦略パートナーシップ条約とその地域安全保障に及ぼす影響、さらには日米間での拡大抑止策の強化についての見解を示した。

露朝間で署名された新たな戦略パートナーシップ条約が地域に新たな緊張をもたらしている中、日本はこの動きに対して厳重な警戒を強いられている。木原防衛大臣は、この条約により、露朝両国が軍事技術や核兵器を含む軍事面での協力を強化する可能性があり、日本を含む周辺国に対する安全保障上のリスクが高まると指摘している。

この条約には、いずれかの国が武力侵攻を受けた場合には、双方が軍事的及びその他の援助を提供するという条項が含まれており、木原大臣は北朝鮮メディアの報道を引用しながら、これが国際法、特に関連する国連安全保障理事会の決議に違反する可能性があるとも述べた。

日米間の拡大抑止については、核抑止力を含む米国の拡大抑止がこれまで以上に重要になるとしている。今年4月に行われた日米首脳会談で確認された拡大抑止の重要性を受け、次回の日米「2+2」会談では、この問題についてさらに深い議論が行われる予定だ。

木原大臣は、日米が連携して地域の安全保障環境を守るために、情報収集と分析の強化、国際社会との更なる協力を進めていく必要があると強調している。