タイ最大のコーヒーチェーンが「中国からの撤退」を発表 東南アジアに注力

2024/02/05
更新: 2024/02/05

中国経済が悪化の一途をたどっている現状のなか、消費の低迷により、中国のコーヒー市場は競争が激しい。

そのようななか、タイ最大コーヒーチェーン「カフェアマゾン(Cafe Amazon)」は先月27日をもって中国市場から一時撤退すると同社公式サイトを通じて発表した。同ブランドは現在、東南アジア市場に注力している。

カフェアマゾンは2019年の中共ウイルス(新型コロナウイルス)のパンデミック発生前から中国市場に参入しているため、過去3年に及んだゼロコロナ政策による封鎖などを経験している。昨年4月時点で、中国に残存する店舗数はわずか13店だった。

さらに中国メディアによると、現在カフェアマゾンの店舗は、いずれも広西省南寧市に残るわずか3店にまで激減している。

中国メディア「上観新聞」によると、北京や上海などへの出店を計画し、中国でのフランチャイズや代理店探しを求めていたカフェアマゾンは、昨年末に輸入をテーマとする展示会「中国国際輸入博覧会」にも参加していたという。しかし、状況が一層厳しくなった現在では、その計画も棚上げになった。

競争が激しい中国のコーヒー市場からの撤退を決定したカフェアマゾンの親会社は昨年、カンボジアやラオス、ベトナムでの事業に9億ドル投資するほか、多大なリソースをも投入すると発表している。

現在、カフェアマゾンはカンボジアに約230店舗を出店しており、店舗数で世界6位のコーヒーチェーンに成長している。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
関連特集: 中国