中国ジャーナリスト協会がこのほど発表した報告書によると、2021年12月の時点で、記者証を保有するジャーナリストは19万4千人で、統計を始めた13年の25万4千人に比べ、6万人減となった。
若手記者の減少が深刻だ。年齢別で見ると、21年では30代以下のジャーナリストが占める割合は7.27%となっている。13年は15.48%だった。30〜40代は大差がなく、50代以上の場合、21年は20.41%で13年の13.91%を上回り、業界全体は高齢化傾向にある。
記者証は5年ごとの更新を義務付けられている。毎年実施される審査に合格しなければ、記者資格をはく奪される。
中国ではメディアは政府の厳しい統制下に置かれている。
今年5月3日の世界報道自由デーに発表された「国境なき記者団(RSF)」の「世界の報道自由指数の年次ランキング」で、中国は180カ国・地域の中で175位と評された。
同報告書は、「中国メディアは中国当局のプロパガンダのためのマウスピースでしかない」「国営も民営も全て当局の厳しい統制下に置かれ、外国人記者も多くの障害に直面している」と指摘した。
中国では現在約120人の記者が拘束されており、中国は「世界最大の記者の刑務所」だとRSFは指摘した。
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