新型コロナウイルス(中共ウイルス)の影響で1年延期された東京オリンピックは23日夜、開会式が行われた。開会式を生中継した米テレビ放送局NBCの司会者は、中国代表団が入場した際、中国の人権問題に言及し、「中国は米国の最大の競争相手だ」とバイデン大統領の言葉を引用した。
台湾メディア「中央社」23日付は、米NBCが東京オリンピック開会式をライブ中継した際、意外にも政治的な話題を取り上げたと報じた。
それによると、NBCの女性キャスターは、2022年北京冬季オリンピックを控えている中国に、国際社会は厳しい目を向けていると発言した。西側諸国は、中国当局による香港市民やウイグル人への扱い方に関心を払っていると話した。「米中関係も非常に緊張しており、(バイデン)大統領は中国がわれわれの最大の競争相手だと話した」とキャスターは述べた。
また、台湾代表団が入場した際、同キャスターは「『中華台北』は台湾がオリンピック大会に参加する際に使う名称だ。40年前、国際オリンピック委員会(IOC)が中国当局との交渉で妥協した産物である」と紹介し、「台湾にもオリンピック委員会を設置し、台湾人選手はオリンピック大会に参加できるが、(開会式入場の際)自国の旗を掲げることはできない」と強調した。
一方、中国はNBCが開会式の中継で、中国選手が登場した際に「不完全な」地図を表示したことに対し、五輪を政治的に利用すべきではないと非難した。在ニューヨーク中国総領事館の抗議声明は、中国政府が地図をどのように不完全と見なしているかは明らかにしていない。台湾や南シナ海の紛争中の島が地図に含まれていないためだとみられる。
また、開会式の選手団パレードでは、NHKのアナウンサーが、台湾チームのことを「チャイニーズ・タイペイ」ではなく「台湾」と呼び、「人々を驚かせた」とNBCが報じた。
(翻訳編集・張哲)
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