米国連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行)のジェネット・イエレン議長は2月10日、米下院金融サービス委員会で米国金融政策についての証言を行った際、中国の為替政策と経済失速などの要因が米国の経済成長を阻み、FRBは追加利上げの実施を緩やかにしていくとの見解を示した。
イエレン議長は「このほどの経済指標では、中国の経済増長の急激な後退は示されていないが、元安が中国の為替政策と経済の見通しに不確実性を持ち込んだ。このような不確実性が世界金融市場の不安定さを増した」と述べた。
キャロリン・マロニー民主党下院議員から中国株式市場の急落で米国を含む世界同時株安となったことで、FRBの金利政策にどのような影響を与えるかとの質問に対して、イエレン議長は「我々は世界金融市場を注意深く観察している。世界経済と米国経済の急激な減速は見当たらないが、世界金融市場の動向を注視する必要性を認識している」と答えた。
また追加利上げの時期について、米国内経済指標が悪化し経済成長が減速すれば、追加利上げ実施のペースを緩やかにしていくとの見方を示した。
(翻訳編集・張哲)
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