【大紀元日本2月18日】共産党機関紙人民日報傘下の「環球時報」編集長・胡錫進氏は13日、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で「すべての中国人は不満タラタラ」と書き込み、「やっと真実の一言を言ってくれた」と多くの中国ネットユーザーが嘲笑混じりの反応を示し、話題となった。
ウェイボーでは、胡編集長はある金持ちの友人が「不満だらけ」と語り、その理由について聞いたところ彼が「空気や食品の安全はもちろん、最も重要なのは国の政治に口出しする権利がなく、本当にうんざり」と答えたという。これに「すべての中国人は得るべきものを得られていないと不満を感じている。これは本当に問題である」と胡編集長は指摘した。
中国共産党のマウスピースとして役割を果たしている官製メディアの編集長だけに、この書き込みは注目され、「中国社会の問題の深刻さを表した」との見方が大半を占めている。
ジャーナリストで「中国青年報」の週刊誌「氷点」元編集長・李大同氏は米海外向け放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の取材に応じ、「一般市民どころか、幹部でさえ不満だらけ」と述べた。「現在の政治体制下では、社会の公正と正義が存在していないので、誰も安全でない」と語った。さらに、「多くの実業家や億万長者と言われた者も、昨日は政府の模範として尊ばれたが、次の日には逮捕されてしまい、すべての財産が一晩で没収されてしまった」と富裕層でも不安と隣り合わせの暮らしを送っているという。李氏は転倒した老人を助けることを躊躇する今の社会では、「基本的な社会倫理はもう存在していない」と現状を分析した。
一方、インターネットの普及によって中国人が外の世界を知るようになり、「これは社会に変革をもたらすであろう。国民は徐々に成長し、中国は世界に近づいている」と期待を寄せている。
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