【大紀元日本11月28日】スウェーデンのファッションブランドH&Mは27日、アンゴラウサギが中国で虐待を受けていることから、同社はアンゴラ混の商品の生産を打ち切ることを発表した。
H&Mの決定は、世界最大規模の動物保護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」が撮影した、中国の養殖場でアンゴラウサギの毛が乱暴に引っ張り抜かれる映像がきっかけだという。
これらの映像はPETAの調査員が中国の山東省や江蘇省などのアンゴラウサギ養殖場で撮影したもの。うさぎが悲鳴を上げるなか、従業員らが素手で毛を引き抜いている様子が写されていた。
この毛の刈り取りは3ヶ月ごとに行われ、2~5年後にはうさぎは食肉として出荷される。世界で使用されるアンゴラウサギの毛の9割は中国産だという。
うさぎの毛はハサミで切り取るのが通常の作業だが、引っ張り抜く理由について「その後に伸びてくる毛はハサミで切った後より1.7倍ほど長いから」と従業員らは話す。業者が利益を上げるために、このような方法を取っているという。
H&MはAFP通信に、アンゴラ混の商品の生産を打ち切ると同時に、今後、サプライヤーが同社基準を順守するよう厳しく監督することを表明した。
(翻訳編集・張凛音)