【大紀元日本2月14日】パキスタン北部ラホールでは先週末、イスラム教スーフィー派聖者を崇める霊廟の行事に参加するため、信奉者が各地から参拝に来た。しかし昨年数回、同派の霊廟で爆破テロが起きたため、今年の参拝者は例年より少ない。
没後387年を迎えた聖者ミアン・ミルの霊廟を管理するアジムさんは、英紙ヘラルド・トリビューンの取材に対して「例年より参拝者が非常に少ない。みな爆発を怖がっているのだろう」と述べた。
昨年7月、同じくラホールにある聖者ダーターの霊廟で1日に3度の爆発があり、41人が死亡、175人が重軽傷を負った。また10月には南部カラチの聖者アブドラ・シャー・ガジの霊廟近くで自爆テロにより、子供を含む8人が死亡した。いずれもスーフィー派に批判的な原理主義者による犯行と見られている。
英紙ヘラルド・トリビューンによると、これらの事件を受けて今回、パキスタン政府は武装警察を配置し厳しい警備に当たらせた。政治家や著名人も参列せず、参道も例年なら電飾で飾られ伝統的な出店で賑わうのだが、今年は列ができないほど人が少なかったという。