【大紀元日本4月27日】海外の複数の団体が組織し発起した「人権聖火中国入り」は3月23日に香港で宣誓してから中国大陸入りしてわずか1ヶ月で、中国各地でリレーされ広まっている。人権聖火協調センターおよびホットラインセンターでは中国各地から、「人権聖火」を表す標識の大量の写真および各地民衆から声援し参与するホットラインの電話を受けている。
「人権聖火」は中国大陸で全面的にリレーし始めてから、すでに北京、上海、山東省済南市、河北省石家庄、湖南省長沙市、黒龍江省、遼寧、江蘇省、内モンゴル、重慶市および広東等地区で展開した。
大陸各地で人権聖火を支持する民衆らの情熱について、「人権聖火」協調センター、中国部メディア連絡人の夏涵氏は、支持する民衆が代表する各地区の経済水準は異なり、多くの地区は良好な経済発展を遂げており、いわゆる政治および人心がもっとも安定している地区だとした。しかし、人権聖火は盛んに支持されていることから、中国共産党(中共)当局に対する民衆の不満は普遍的社会現象だと分かり、人権を求めることは地区および経済の発展によるものではなく、社会において普遍的な価値であると、大陸の中国人は認識し始めていると指摘した。
夏氏は、人権聖火の理念は中国人の期待に符合し、さらなる勢いで発展することを期待したいと示した。実際、人権聖火が大陸入りして1ヶ月で、広州地区の太石村、番禺発電所など人権を守るために集団抗議が行われた地区から大量の写真が協調センターに届いている。
遼寧省の唐さんは「我々は五輪を反対しないが、人権を求める。だから、人権聖火を支持する。我々はご飯も食べなければならないが、人権も必要だ。遼寧省では多くの直訴者が拘束されていて、いくら手紙を書いて直訴しても無駄だった。結局、すべての問題は中共中央にあるのだ。中共はウソをつくし、ごまかしているのだ。私はすべての直訴者を代表して、『同じ世界、同じ人権』を呼びかける」と語った。
人権聖火のシンボルの1つが黄色いリボンで、リレーに参加する個人および団体は状況によって、自らが訴えたいものを加えることができる。例えば、就職したい、生きるために食糧を得たい、土地がほしい、住宅がほしい、人権がほしい、腐敗を反対、強制的に立ち退きを反対、迫害を反対、暴政を反対するなどだ。
内モンゴルの孫女史は、「共産党は高圧政策を取り、民衆に対して公開の場所で我々の訴えを表現させないことが残念だ。人権聖火リレーは人権を強調することから、中国国内で広く伝達し、大掛かりに進め、行進や公開したリレーができれば、勢力は強大だ。私は人権聖火のスローガンに百パーセント賛同だ。私は公平、公正、民主、自由がほしい」と支持を示した。
黒竜江省の李さんは「私は蚕養殖の専門業者だが、20年間経営してきた工場は裁判所所長に占領され別荘が建てられた。法律に則り訴えたが、8年が過ぎても一向に解決の兆しがない。中国で五輪を開催のは、我々の光栄だと考える。我々は五輪に反対しないが、拘束、監禁、強制労働に強いられる恐怖がある。これは人権がないからもたされたことだ。中国には公正がなく、人権がない」と語った。
重慶市の陳女史は子孫3代が共産党のために一生懸命に努力した。しかし最終的に住む家もなくなったと指摘し、人権と家を求めるとし、人権のない五輪はいらないと訴えた。
夏涵氏は、中国大陸では至る所に人権聖火がリレーされており、人々は人権を求め、迫害を反対する声が日増しに大きくなっているとし、中共当局は人権聖火に対して非常に緊張しており、中共当局国家安保は各地の人権活動家らに対して、人権聖火に関与すると職を失うと脅迫し、この活動への参加を妨害してることを明らかにした。しかし、これらの脅迫はもはや効き目がなくなった。何故なら、人権聖火は人々の心の中にあるもので、抑圧することはできないからだと強調した。
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