【大紀元日本9月3日】米消費者製品安全委員会(CPSC)は30日、玩具小売り大手トイザらスが中国製のお絵かきセット約2万7000個を自主回収すると発表した。クレヨンや色鉛筆、水彩絵の具などを収めるケースの印刷に使われたインクに有害物質の鉛が含まれていた。 また水彩絵の具の一部にも基準値を超える鉛が入っていたという。同製品は昨年10月から今年8月まで全米で、約20ドル(約2300円)で販売された。CPSCは、同商品による被害者はまだ確認されていないとし、児童ができるだけ触れないよう勧告した。
回収商品はImaginarium WoodenColoring Cases。問題発覚後、同社は、おもちゃ仕入れ先Funtastic社との取引を中止すると発表した。一部報道によると、Funtastic社は、中国寧波市丹翔・国際貿易公司から児童用品を仕入れている。
この中国メーカーの責任者はメディアの電話取材で、Funtastic社との取引関係を認めたが、関連商品が米国で大量回収されていることを知らなかったという。
一方、中国メディアは8月31日、中国の検査機構が、深セン市でサンプル調査を行った結果、米国産の木箱から微小な虫を検出したと伝えた。英紙のチャイナ・ディリーは、「問題の米国製木箱は処分された。政府は関連企業に対し、米国製木箱の検査を強化するよう指導した」と報じた。
また、米国産のビタミン剤と児童用魚油サプリメントは基準に満たないとも報じられ、「浙江省で検査を受けた関連商品の栄養成分は標識と不一致。関連当局は商品を押収し、更なる調査を進める方針」という。
ロイター通信は、中国当局が一部の米国製品への関心を強めているのは、中国製の玩具や、歯磨き粉などの商品の安全問題に関して、米国政府の対応に報復するためであると報じた。
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