【大紀元日本8月6日】NGO「法輪功迫害真相調査連盟アジア分団(CIPFG)」日本事務局によると、法輪功への迫害停止に関して中国政府から期限の今月8日まで回答がなければ、予定通り「人権聖火リレー」による北京五輪ボイコット運動を展開し、日本では同月10日午後6時から、横浜・大通り公園「石の広場」で決起集会を行う。すでに街頭では、同調査団の支援者らが「人権聖火リレー」への支援署名運動を展開しており、中国には数多くの人権侵害が進行し、中でも法輪功への迫害が最大のものであることから、迫害の犠牲者らの写真パネルをじっと見入る市民が目立った。
中国共産党政権は2001年、北京五輪の招致について、国際社会に人権状況の改善を約束した。しかしながら、国連やアムネスティ・インターナショナルによると、状況はますます悪化しているという。
同調査団は昨年12月、世界各国の政府関係者や法曹界、医学界、人権団体など300人以上で発足。本年6月初め、中国の胡錦涛・国家主席と温家宝首相に書簡で迫害停止を求め、北京五輪開催までちょうど1年の本年8月8日までの期限を設け、それまでに迫害停止に応じなければ、五輪ボイコット運動を展開すると宣言した。同書簡は、国際オリンピック委員会、駐北米・欧州・アジアおよび豪州の中国大使館にも送付された。
さらに、北京五輪ボイコット運動の一環として「人権聖火リレー」を全世界で展開することを発表し、今月2日、その計画が明らかにされた。鉄条網で描かれた中国大陸を背景に人権の聖火を配置した図案を運動マークとし、「人権の聖火をつなぎ、血まみれの北京五輪にノーと言おう!」「人権なくして北京五輪なし」をスローガンにした。約束の期日が過ぎた翌9日には、ギリシャ・アテネで「人権聖火」の点火式が行われ、ボイコット運動が始動する。
同調査団事務局によると、今月10日に横浜で予定している決起集会では、ギリシャ・アテネでの点火式の報告、関連ビデオの上映、人権聖火リレーのテーマソングの発表など、本格的な運動突入の体制に入るという。
都内の街頭では、すでに同調査団の支援者らによる署名運動が展開され、「人権なくして北京五輪なし」を連呼し、市民らに署名を求めている。銀座で5日に行われた呼びかけでは、炎天下で運動のチラシが配布される中、ある女性は迫害の犠牲者の写真を見ながら「こんなにひどい迫害が起きているなんて知らなかった。是非、止めさせて欲しい」と支援者らに訴えていた。
迫害の犠牲者の写真パネルに見入る市民(大紀元)